ドコモ、「ahamo」「irumo」の本人確認にJPKIを導入 - 夏にはeKYCも導入予定
2025年3月4日(火)16時14分 マイナビニュース
NTTドコモは3月3日、「ahamo」および「irumo」のオンライン契約時の本人確認方法として、マイナンバーカードを用いた公的個人認証サービス(JPKI)を導入すると発表した。「ahamo」は3月4日から、「irumo」は3月25日から対応を開始する。さらに、2025年夏からは、ICチップの読み取りに対応したeKYC(容貌画像+ICチップ情報)による本人確認の追加を予定している。
JPKIは、マイナンバーカードのICチップに記録された「署名用電子証明書」や「利用者証明用電子証明書」を利用し、他人によるなりすましやデータの改ざんを防ぐための本人確認手段。新規契約時の認証にJPKIを利用することにより、本人確認書類の撮影が不要となって審査が即時に行われるため、契約手続きがよりスムーズになる。JPKIによる本人確認の提供開始は、「ahamo」が3月4日午前9時から、「irumo」が3月25日午前9時から。
2025年夏頃からは、容貌画像とICチップ情報を組み合わせたeKYCの導入を予定している。eKYCは、本人確認書類に内蔵されたICチップ情報を活用し、犯罪収益移転防止法に基づいた本人確認をオンラインで完結できる技術で、より精度の高い本人確認が可能となり、第三者による「なりすまし」のリスクが低減するとしている。
JPKIおよびeKYCによる本人確認は、NFC機能を搭載したスマートフォンで利用可能。利用には「ahamo」「irumo」のアプリのインストールと、各本人確認書類に応じた暗証番号などが必要。具体的な対応機種については、地方公共団体情報システム機構の公的個人認証サービスポータルサイトで確認できる。
なお、ドコモは「d払い」や「dアカウント」の本人確認にもJPKIを導入済み。今回の取り組みにより、「ahamo」および「irumo」のオンライン契約時の安全性と利便性がさらに向上することが期待される。