「Nothing Phone(3a)」シリーズがMWCで発表! 「Pro」は望遠カメラを強化

2025年3月5日(水)13時20分 マイナビニュース


デザイン性を重視したスマートフォンを提供している英国の新興スマートフォンメーカー、Nothing。そのNothingが2025年3月3日(現地時間)、スペイン・バルセロナで実施された「MWC Barcelona 2025」にて、新しいスマートフォン「Nothing Phone(3a)」シリーズを披露しました。
Nothing Phone(3a)は「a」が付くように、同社のスマートフォンの中では低価格モデルに位置するモデル。その情報は、すでに同社がSNSなどでいくつか公開しており、2種類のデザインが存在することや、クアルコム製のチップセットを搭載すること、ペリスコープタイプの望遠レンズを搭載することなどが判明していました。
加えて、その実機を今年のMWC Barcelonaに合わせて公開することも明らかにされており、その初日に同社はチップセットを供給するクアルコムブースの一角で発表イベントを実施。スタンダードモデルの「Nothing Phone(3a)」と上位モデルの「Nothing Phone(3a) Pro」の2機種をお披露目しています。
両モデルはともに、従来のNothing Phoneと同様に、背面のパーツが透けて見えるデザインを採用し、LEDが光る独自の「Glyph Interface」を搭載。ディスプレイサイズは6.77インチで、チップセットに「Snapdragon 7s Gen 3」を搭載している点も共通しています。
Nothing Phone(3a)の前機種となるNothing Phone(2a)は、チップセットにメディアテック製の「Dimensity 7350 Pro 5G」を搭載していましたが、今回クアルコム製のチップセットに変更。それによってCPU性能が最大33%、GPU性能が最大11%とパフォーマンスの向上が図られているほか、デバイス上での生成AIもサポートされるとのことです。
もう1つ特徴的なのが「Essential Key」と「Essential Space」というもの。具体的には、Essential Keyを長押しすることで、ボイスメモやスクリーンショットなどをEssential Spaceに保存できる機能です。ボイスメモは文字起こしも可能なので、簡単なメモなどに活用できますが、同社では今後Essential Spaceの機能を拡張し強化を図っていく方針だとしています。
一方で、両機種には異なるポイントもあり、その1つがカメラです。カメラはともに広角・超広角・望遠の3眼構成なのですが、望遠カメラに大きな違いがあります。Nothing Phone(3a)は光学2倍ズーム相当であるのに対し、Nothing Phone(3a) Proはペリスコープ望遠レンズを用いて光学3倍相当のズーム撮影を実現。5000万画素のセンサーを組み合わせて6倍ズーム、デジタルズームも合わせることで最大60倍のズームが可能となっています。
そしてもう1つはデザインとカラーです。Nothing Phone(3a)は3つのカメラが横に並んだデザインで、色はブラック、ホワイト、ブルーの3色。これに対して、Nothing Phone(3a) Proはカメラの配置が大きく異なるほか、カラーもグレーとブラックの2色となっています。
英国での販売価格は、Nothing Phone(3a)がRAM8GB、ストレージ128GBのモデルで329ポンド(約62,000円)、RAM12GB、ストレージ256GBのモデルで379ポンド(約71,000円)。Nothing Phone(3a) ProはRAM12GB、ストレージ256GBで449ポンド(約8万円)とのこと。日本のNothingのWebサイトでは「詳しくは追ってお知らせします」と記述されており、何らかの形で発売されることが考えられますが、果たしてどの機種が出るのか、そしてFeliCaは搭載されるのか……など、関心は尽きないところ。国内での正式発表に期待しましょう。
佐野正弘 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。 この著者の記事一覧はこちら

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