秋葉原開催のMSI自作PCイベントを見てきた。グラボの製品シリーズ刷新、電源ユニット新製品も

2025年3月22日(土)11時11分 マイナビニュース


MSIのGPU・電源を中心に作例や試遊台アリのイベント開催
2025年3月22日にLIFORK秋葉原 IIにてMSI カスタムPCパーツ SHOW 2025が開催されます。今回は前日に行われたプレゼンテーションと製品展示の様子を紹介します。
プレゼンテーションで説明があったRTX 50シリーズグラフィックスカードと電源に加えて、マザーボードが中央テーブルに展示されているほか、入って右側に作例を兼ねたモンハンワイルズの試乗台を展示。左側にはオープンフレームを使用した作例と自作体験コーナーが用意されていました。
GPUは冷却能力とパーツにより5つの製品ラインに変更。未発表製品のチラ見せも
GPUのプレゼンテーションはMSI GPUプロダクトマーケティング担当の富原 啓行氏が担当しました。
GeForce RTX 50シリーズはすでに発売されてしばらくたっていますが、機会が今までなかったということで紹介がありました。従来MSIのグラフィックスカードはフラッグシップのSuprim、ミドルクラスのGaming Trio、エントリーのVentusの3ラインナップでしたが、ハイエンドとしてVanguard、AI向けエントリーとしてInspireが加わり、5つのラインナップとなりました。下位の2ラインはNVIDIA SFFに対応するため高さが低めになっています。
GPUの冷却にはファン、ベイパーチャンバー、コアパイプ、ヒートシンクと4つのパーツが使われていますが、それぞれの製品が新バージョンに刷新され、ハイエンド製品ならばこれらがフルに使われます。
冷却ファンはStormforceファンという新たな名称がつけられ、7枚のファンブレードすべてが外周で連結されたものに変更。24db時の風量、風圧共に向上しました。ベイパーチャンバーは従来7mm厚のフラットな作りでしたが、チップとメモリとの隙間をさらに埋めるべく凹上になった最大9mm厚の形状に変更しています。
コアパイプはベイパーチャンバー全面に熱が伝わるため、これらを効率的に受け止めるような最適化。ただし、製品ラインナップとチップ種によってコアパイプの本数には大きな差があるようです。ヒートシンクは高さを変えたりV字型にカットしたりと、よりエアフローを考慮したデザインに変更しています。
そのほか、コネクタ部を黄色い樹脂にして差し込み不良をチェックしやすいケーブルにしたり、接触抵抗を減らす銅合金コネクタを採用したりと、かなり手を入れている感じでした。説明では触れられていませんでしたが、OCを行えば発熱量が増えるため、シリーズ毎に動作周波数が異なるようです。
また、今回のRTX 50シリーズから保証期間が2年に倍増しました。ただしセカンドハンズ品は対象外ですし、RTX 40シリーズまでは従来通り一年です。
最後に世界初公開となる未発表製品をチラ見せ。写真撮影だけでなく「こんな製品」とも記事化不可というヤキモキするだけの内容でしたが、「ああ、他社のアレはああなっているからできた製品なので、そういうのもアリ」と思わせる内容でした(タイミング的にはCOMPUTEXで正式お披露目でしょうか?)。
3つのGOLDに対応し、12V-2X6端子が2つ!のMPG GSシリーズを紹介
電源のプレゼンテーションはMSI PCパーツプロダクトマーケティング担当の中島 悠太氏が担当。電源はマザーボード同様にMEG、MPG、MAGの三グレードに分かれていますが、ソフトウェア制御の機能はいらないが、高い品質の製品が欲しいというユーザー向けのMPGから最新のGSシリーズを紹介していました。
まず3つのGoldについて説明していました。自作ユーザーでは80PLUSという規格を知っている人も多いと思いますが、この規格は電源の変換効率の規定です。80PLUS GOLDならば20%/100%負荷で87%以上、最も変換効率が高い50%負荷で90%以上の変換効率が必要です。
GSシリーズは80PLUS GOLDだけでなく、CybeneticsとPPLPにおいてもGold認証を得た製品、かつサイレント性も備えているのでGSというシリーズ名を備えています。
GSシリーズの大きな特徴として、グラフィックスカードに使われる12V-2x6コネクタを2つ持っているというのも特徴で、クリエイター等での表示以外にも演算や動画エンコーディングなどでGPUを動作させる用途でも有用でしょう。
ATX 3.1規格に準拠しており、235%のトータルパワーエスカレーション、300%のGPUパワーエスカレーションにも対応。パワーエスカレーションという言葉はあまりなじみがありませんが、瞬間的な大電力≒電力スパイクに対応するという意味です。
ハイエンド電源ゆえ100%日本メーカー製のサーバーグレードコンデンサを使用し、さらにInfinioのCoolMOSやSiC SBDと言った先端パーツも採用。135mmファンも流体軸受で10年保証にも対応と十分な内容となっています。
Silentに関してはZero Fan Modeというセミファンレスに対応しており、スイッチを入れることでTDP40%以下ではファンレス。それ以上は負荷に応じた回転数となっています。静音性に関してもCybenetics LAMBDA A以上の認証を850/1000W製品で得ているそうです。
Cybeneticsの認証は変換効率だけでなく、力率(交流を無駄なく使っているかという指標で1が理想的、Gold認証は0.970以上)、5VSB変換効率が75%以上、待機電力が0.19W以下というものです。PPLP(PSU Performance Level Plan)はさらに細かく15のチェック項目があります。80PLUSだけでなくCybeneticsとPPLPもこれからの電源選びのチェックしたいマークになるかもしれません。
今回の記事で紹介してきたイベントは、22日の一般日は11時から17時まで開催。今回行われたプレゼンテーションに加えてシミラボ 清水貴裕をゲストに迎え、来場者プレゼントとしては対象店舗のレシート持参によるガラポン抽選(マザーボード/グラフィックスカード/水冷クーラー/SSD/電源/PCケース/ゲーミングデバイスのMSI製品5000円毎に一回、最大6回まで)、SNSフォロー&リポストと来場アンケートでもノベルティが当たるようです。
【イベント開催告知】皆さんこんにちは🌞3/21-22日に「LIFORK秋葉原II」で【カスタムPCパーツSHOW 2025】を開催します!ステージイベントは清水貴裕氏&MSIスタッフによる製品製品紹介をお行う予定です!他にも、・RTX 50シリーズのゲーム体験・EZ DIY チャレンジ・製品の展示… pic.twitter.com/8yE9unHnEe— MSI COMPUTER JAPAN (@msicomputerjp) March 14, 2025

マイナビニュース

「製品」をもっと詳しく

「製品」のニュース

「製品」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ