サイバーセキュリティ最前線 第24回 3月17日~23日の最新サイバーセキュリティ情報 - TP-Linkルーターに緊急警告、パスワード奪取の危険性
2025年3月26日(水)9時0分 マイナビニュース
3月17日〜23日にはフィッシング詐欺の巧妙化、TP-LinkルーターやApache Tomcatに見つかった深刻な脆弱性、Windowsのリンクファイルを悪用した新手の攻撃手法、VSCodeの拡張機能に仕込まれたマルウェア、そしてCISAが警告するFortinet製品などへの攻撃が報告された。特に、個人や企業にとって即時対応が必要な脆弱性や、ソーシャルエンジニアリングに関する警戒が求められる事例があり、日常のセキュリティ意識を強化することが喫緊の課題と言える。
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3月17日〜23日の最新サイバーセキュリティ情報
本稿では2025年3月17日から23日にかけて確認されたサイバーセキュリティに関する重要な動向について取り上げる。フィッシング詐欺の動向、ネットワーク機器の脆弱性、ソフトウェアのセキュリティホール、拡張機能を通じたマルウェアの配布など、多岐にわたる脅威が観測されている。これらは個人や組織にとって直ちに対策を講じるべき問題であり、その特徴と影響について正確に把握しておくことが求められる。
とりわけ注目すべきは、巧妙化するフィッシング詐欺と、CVE番号が付与された複数の深刻度の高い脆弱性の存在だ。フィッシング対策協議会やCISAなどの信頼性の高い情報源を基に、具体的な攻撃の傾向や推奨される防御策についても言及し、読者が迅速かつ的確に行動できるように構成した。
それでは以降で詳しく見ていこう。
個人の警戒心が最後の砦、システムでは防げないフィッシングの現実
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