サウナで「ととのう」とき、人の脳と体にはなにが起こっているのか?

3月27日(金)6時30分 lifehacker

『医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?』(加藤容崇 著、ダイヤモンド社)の著者によれば、いま、日本は空前のサウナブーム。

芸能人やアスリートなど、サウナ好きを公言する著名人も増え、ビジネスエリートと呼ばれる「仕事ができる人」にもサウナ好きが多いといいます。

ちなみに著者は、「サウナドクター」と呼ばれることもあるという医師。

約1年間でのべ300回以上サウナに入り、被験者を集めたり、ときには自分の体でデータを取ったり、海外の論文を読みあさったりしながら、サウナに関する情報を収集したのだそうです。

すると、興味深い事実が明らかになったのだとか。

まず、サウナに入ると、「集中力アップ」「アイディアを発想しやすくなる」「睡眠をコントロールできる」など、ビジネスに効く一石二鳥のメリットがあるということ。しかも、非常に即効性が高い。

さらに、長期的にも「免疫力アップ」「うつ病予防」「認知症のリスクが低減する」など、ビジネスパーソンとして上昇していくために欠かせない、数々の健康メリットを期待できることがわかったのです。(「はじめに」より)

このように素晴らしい効果があるにもかかわらず、医学に裏打ちされたサウナの効用は、まだほとんど知られていないのだと著者。

そこで本書では、医師であり、「サウナー」としての立場から、サウナの効用を医学的に紐解いているわけです。

きょうは第1章「なぜサウナで仕事のパフォーマンスが上がるのか」に焦点を当ててみたいと思います。


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医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?




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「仕事ができる人」とは、心身を「ととのえる」のがうまい人著者がサウナを勧める最大の理由は、サウナがすべての健康法のなかで最も効果的に、そして瞬時に、脳と体を「ととのえる」=「コンディショニングする」ことができるから。

□布団に入っても仕事のことが気になって寝付けない

□提出日が近いのに、企画書のアイディアが浮かばない

□脳が重たい感じがして、集中力が持続しない

□忙しすぎて、ちょっとしたことでイライラする

□ぼーっとしているはずなのに、考えごとが止まらない

□食後、眠くなってしまいパフォーマンスが低下する

(16ページより)

これらは、ビジネスパーソンであれば誰もが当てはまるはず。

脳をオフに切り替えようと思っても、ぼーっとしているときほど、むしろいろんな考えが浮かんでしまい、脳の疲れが取れないと感じているかもしれないわけです。

著者によると、ぼーっとしながらいろいろ考えてしまうと、脳の7〜8割のエネルギーを消費してしまうのだそうです。

スマホにたとえれば、裏で余計なアプリが動いていて、バッテリーがどんどん減っていくようなイメージ。したがって、ときには強制的に脳を“オフる”ことが大切。

つまり、容量がいっぱいになった脳を空っぽにし、動作環境を整えるということ。そうやって心身を上手にコンディショニングできる人こそが、「ハイパフォーマー」になり得るという考え方。

そして、だからこそサウナを利用するべきだというのです。

なにしろサウナは、ただ入るだけでOK。努力も才能も不要で、価格も良心的。なにも意識せずに楽しむだけで、自動的に心身をコンディショニングできるわけです。(16ページより)

なぜサウナに入ると自動的に「ととのう」のかサウナに入ると、なぜ自動的に心身がコンディショニングできるのか?

この疑問について著者は、サウナは人体にとって「非日常的な危機的状況」だからだと答えています。

サウナに入ると、熱くて、色々なことを考える余裕がありません。サウナは100度近い超高温であり、世界で一番暑い場所です。人体にとっては、いつもとはまったく違う危機的な環境です。

そのため、人体は、サウナの環境に対応できるように集中し、余計なことを考えなくなります。(20ページより)

それは、内側の自分の感覚に集中し、野生が目覚めてくるイメージだといいます。

そして、次は水風呂。極限まで熱せられた体が、今度は冷水につけられるわけです。

当然ながら体は驚き、人体は再び生命の危機を感じることに。ついさっきまでは極度に熱かったのに、今度は極度に冷たい。

そこで体内では、自律神経、心拍、血圧、血流量、脳内ホルモンなどをコントロールし、持てるすべての力を総動員して、環境に順応しようとするというのです。

さらにもうひとつのポイントが、そのあとに行う外気浴。外気浴を行うことによって、ようやく生命の危機を脱したと判断した人体は、急速に「ととのって」いくことに。

エネルギーの浪費が止まり、動作が軽くなった脳が、サクサクと動き始めるようになるということ。また、血流が増加したことで、腰痛や肩こりも和らぐそう。

こうして「ととのう」ことにより、100%もしくはそれ以上のパフォーマンスを発揮できる状態に心身をコンディションにングできるということ。

言うまでもなく、「サウナ室→水風呂→外気浴」によって体内に目まぐるしい変化を起こすことこそが、「ととのう」カギとなるわけです。(20ページより)

「ととのう」とビジネスに一石二鳥の効果が「ととのう」とはサウナー用語のひとつで、「サウナ後の心身ともに非常に調子がいい状態」をさすのだそうです。

その感覚は人によって表現方法も違いますが、私自身は、ととのいイス(外気浴をする時に座るイス)に座って目を瞑り、頭がスッキリしたと実感できた時に、「ととのった」と感じます。独特の浮遊感と、体の輪郭があいまいになるような感覚もあります。

リラックスはしているけれど、眠いわけではなく、むしろ清明に意識は晴れています。そしてサウナに入る前は気づかなかった匂いや、換気扇の音、着替えのときのTシャツの肌触りなど、通常は気づかないことに敏感になります。(22ページより)

このサウナ直後の多幸感は、副交感神経が活性化しているのに、血中にアドレナリンがあるという稀有な状態。

“真正”ととのいタイムであり、水風呂から出て約2〜3分間しかないそうです。

しかし、この2〜3分間が過ぎても脳がスッキリし、体が軽くなりリセットされた感じは続くことになります。

そのため「サウナでととのう」とは、サウナに入ることによって、心身が自動的にコンディショニングされ、その人本来の能力が復活する感覚をとらえたことばだと著者は解釈しているそうです。

そして心身をサウナでととのえることは、ビジネスパーソンにとっては少なくとも「一石二鳥」くらいの効果があると考えているのだといいます。


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サウナの効能や入り方、日常生活への取り入れ方などを幅広く網羅した本書を読めば、きっとサウナに入りたくなるはず。

リフレッシュして仕事のパフォーマンスを上げるために、手にとってみることをお勧めします。

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Photo: 印南敦史

Source: ダイヤモンド社

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