手軽にMatplotlibグラフ、Python in Excelの利用可能ユーザーを拡大するExcelアップデート
2025年4月2日(水)11時53分 マイナビニュース
Excel上でPythonを用いたコード入力やグラフ化、解析を可能とするPython in Excelの利用ユーザー範囲が3月のアップデートで広がったことを公式ブログが伝えている。
○Excel for the WebやFamily and Personal版などWindowsプラットフォームで拡大
昨年9月にMicrosoft 365 Business and Enterpriseユーザーでの一般利用(generally available)を開始しているが、同ユーザーWeb版のExcel for the Webに加えてFamily and Personalユーザーにもプレビュー機能として提供を開始するアップデートを行っている。
Platform availabilityのページに詳細を記しているが、Windowsプラットフォームでは、広く利用する環境を備えたことになる。Mac版では2月にベータチャンネルで開始しており、各プラットフォームには今後対応する予定だ。なおビジネスやエンタープライズプランなどExcel Copilotを使えるユーザーはCopilotを使ってPythonコード周りの恩恵も受けられる。
○Python in Excelとは
セル上で=py(と入力すると出現するPython入力エリアにコードを入力、Ctrl+Enterで実行するPython in Excel。Excelデータをそのまま変数として扱える特徴があり、pandasやnumpy、matplotlibなど数値計算やデータ可視化でつかわれるライブラリ、科学計算用のscipyなどPythonディストリビューターであるAnacondaとのパートナーシップで提供される豊富なライブラリを使った制御がExcel上で可能になる。
たとえば、グラフや図の描画を行うmatplotlibを使う場合は、import matplotlib.pyplot as pltでライブラリをインポートし、data = xl("A1:A10") でA1からA10までのセルを指定、データポイントの形状を円にした折れ線グラフをplt.plot(data, marker='o') 、plt.show()で表示と下記を入力し、Ctrl+Enterを押す。
import matplotlib.pyplot as plt
data = xl("A1:A10")
plt.plot(data, marker='o')
plt.show()
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