給与デジタル払い、「au PAY」で可能に PayPay・リクルート・楽天に続き
2025年4月4日(金)19時3分 ITmedia NEWS
KDDIニュースリリース(編集部撮影)
「au PAY 給与残高」で給与を受け取れるのは、同サービスを導入した事業者の下で勤務するau PAY利用者。事業者は導入に当たり、労使協定を締結した上で、従業員にサービス内容や注意事項などを説明し、個別の同意を得なければならない。
従業員は受け取りに際し、au PAY アプリ上で新たな労働者指定口座「au PAY 給与残高」を開設する必要がある。受け取りの上限額は10万円で、給与がこれを上回る場合は、指定の口座に自動で送金される。
給与振り込みの方式は、「仮想口座方式」と「Bチャージ方式」の2種類を用意する。
仮想口座方式では、従業員はau PAYアプリ上で「au PAY 給与受取口座」を取得し、給与振り込み先として雇用主に届け出る必要がある。雇用主は給与システムに同口座を登録し、通常の金融機関口座と同様に振り込み手続きを行う。
Bチャージ方式では、従業員はau PAY会員ナンバーなどの給与受け取り情報を提出。雇用主は従業員のau PAY 給与残高へ直接チャージを行う。
給与としてチャージされたau PAY給与残高は、銀行口座へ出金できるほか、対象のATMからも出金できる。銀行への出金手数料は、月1回まで無料。
厚労省は給与のデジタル払いを2023年4月に解禁。PayPayが2024年8月、リクルートMUFGビジネスが同12月、楽天Edyが2025年3月に、それぞれ資金移動業者の指定を受けた。auペイメントへの指定は4件目となる。