日本製鉄×ティアフォー、大型特殊車両・キャリアを自動運転化する共同開発プロジェクト
2025年4月9日(水)13時53分 マイナビニュース
日本製鉄と自動運転システムの開発・運用を手がけるティアフォーは4月9日、大型特殊車両・キャリアを自動運転化する共同開発プロジェクトを推進していることを発表した。
○プロジェクトの概要
このプロジェクトは、将来的なドライバー不足や労働環境改善を目的として2023年度より開始され、2025年度より日本製鉄名古屋製鉄所構内の鋼材搬送において自動運転の導入を目指している。
製鉄所構内では、鋼材はパレットと呼ばれる台車に積載され、これを大型特殊車両であるキャリアで搬送している。パレットには、鋼材を多数積載することが可能であり、各生産工程間の効率的な物流を実現している。
日本製鉄では、搬送効率だけでなく安全性も大幅に向上させるため、キャリアのような大型特殊車両の自動化に取り組んでいる。
ティアフォーでは、自動運転システムの開発と運用を効率化するため、使用者の用途に合わせた複数のリファレンスデザインを提供している。
両社の共同開発では、工場・私有地物流配送向けのリファレンスデザインを活用し、自動運転システムの開発を行っている。この取り組みを通し、人手不足解消や安全性の向上という社会課題への貢献を目指している。