自動運転時代に向けて急成長が期待される車載LiDAR市場 - Yole

4月12日(金)7時0分 マイナビニュース

自動車および一般産業向けLiDARの市場規模は2018年に13億ドルに達したと仏Yole Développementが発表した。

用途別内訳は、トポグラフィ向けが8億ドル、産業向けが2.6億ドル、自動運転車向けが2億ドル、風力計測向けが4500万ドル、先進運転支援(ADAS)向けが1500万ドルであり車載LiDARは、まだ全LiDAR市場の1/4ほどしか占めていない。

しかし、LiDAR市場は、5年後の2024年には60億ドルと大きく飛躍することが期待されるともしており、その中でももっとも成長するのが、年平均成長率55%の自動運転車向けで、その市場規模は28億ドルと、最大市場になるとみている。

また、2番手市場も年平均成長率が113%と驚異的な急成長を遂げるという予測のADAS向けで、その市場規模は14億ドルとなるという。これら車載関連のLiDARだけで2024年のLidar市場の7割を占めることになるという計算となる。それ以外のトポグラフィ向け市場は年平均成長率7%で12億ドル、産業向けは年平均成長率9%で4.3億ドルと成長はするものの、車載向けの急速な成長とは差がつく結果となる見通しである。

○運転支援の独Audiと自動運転の米Waymoが先行

独Audiは、Valeo製のLiDARを2017年にAudi A8車に搭載した。今では、Q8、A7、A6などの車種にもオプションとして搭載できるようになっている。「LiDARの採用は順調に進んでおり、他の自動車メーカーも将来のクルマに搭載しようと着々と準備中である。独BMWは、イスラエルInnovizと組んでいる」とYoleの技術および市場アナリストのPierrick Boulay氏は述べている。

一方、米アルファベット傘下の自動運転車開発企業である米WaymoはLiDAR搭載の自動運転車配車サービスを一部の地域で開始しており、2024年までに世界中のいくつかの企業が自動運転車および運転支援車に採用する可能性があるという。なお、Waymoは自動運転車向けに開発したLiDARである"Laser Bear Honeycomb"を、競合しない異業種(農業、自律ロボット、セキュリティなど)に外販することを今年3月に発表している。

○関連企業として期待される浜松ホトニクス

2018年から2024年に至るLiDARの技術ロードマップを見ると、レーザー照射、イメージング、光検知のそれぞれの分野の主要部材サプライヤとして日本からは浜松ホトニクスがLiDARの光源に用いられる近赤外レーザダイオードや光検出のフォトダイオードのサプライヤとして期待されている模様だ。

なお、Yoleグループでリバースエンジニアリング(分解)担当のSystem Plus Consultingは、ValeoとIbeo Automotive Systemsが共同開発したADAS/自動運転車向け最新型LiDAR「SCALA」を分解したところ、光学系は、高出力のレーザーダイオード、発光レンズ、回転ミラー、コンデンサレンズ、3個のアバランシェフォトダイオードアレイなどで構成されていることを確認したという。

ValeoとIbeoが選択したレーザーは、独Laser ComponentsがEEL(エッジエミィティングレーザー)ダイオード技術に基づいて製作した高出力パルスレーザーダイオードで、積層された3つの活性層は、150nsのパルスレーザー光(ピーク電力75W)を発する。また、ToF(飛行時間)計測用アバランシェフォトダイオードアレイは独First Sensor製で、このシリコンデバイスは、レーザーとともに同一の低価格PCB基板に実装されていることも確認したとしている。

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