住友ゴム白河工場がタイヤ製造に“グリーン水素”活用、CO2排出量削減へ
2025年4月16日(水)20時0分 マイナビニュース
住友ゴム工業は、タイヤ製造の主要拠点である白河工場に、水素製造装置「やまなしモデルP2Gシステム」を導入し、4月より稼働を開始。24時間稼働させることで年間最大約100トンの水素を製造でき、輸送を含むサプライチェーン全体で年間約1,000トンのCO2排出量削減につながる見込みだという。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成を受け、同システムの開発を統括してきた山梨県との合意のもと、住友ゴムが同システムを導入し活用を進めるもの。
住友ゴムでは、乗用車・トラック・バス用タイヤを製造する白河工場(福島・白河市)を「脱炭素グランドマスター工場」と位置づけている。やまなしモデルP2Gシステムで製造されたグリーン水素を、従来の配達水素、系統電力、場内太陽光発電、既存燃料とともに、同工場における5つのエネルギー源のひとつとして活用し、同システムを用いたグリーン水素活用によるタイヤ製造のノウハウを蓄積。将来的には、国内外の他工場への展開も視野に入れているという。
なお前述のサプライチェーン全体には、自社が直接排出する温室効果ガス(スコープ1)、他社から供給された電気や熱の使用により間接排出する温室効果ガス(スコープ2)、輸送や製品販売後の使用・廃棄時など、自社の活動に関連するが直接管理していない外部が排出する温室効果ガス(スコープ3)を含む。
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