ドコモメールで「保護」したメールが勝手に削除される不具合 12年間で約32万人に影響 「復元は困難」
2025年4月17日(木)20時36分 ITmedia NEWS
特定の条件とは、メール総数が2万通を超える状態になったことがあり、迷惑メールフォルダとメールの保護機能を使用していたこと。2013年12月17日から25年3月21日まで、12年にわたり不具合が発生していた。
NTTドコモによると、過去にも類似の調査は行っていたが、発見には至らなかったという。しかし3月18日までに複数のユーザーから問い合わせがあり、改めて調査したところ不具合が判明した。
原因はメールの自動削除処理に関するプログラムだった。削除されたメールの復元を試みたものの、原本となるメールデータがサーバから消去されており、復元は不可能だったという。
この不具合により、法人向けサービス「ドコモビジネス」の3991社を含めて32万5764人に影響が出た。なおデータベースシステムのプログラムは3月22日に修正し、以降は正常に動作している。
ドコモはユーザーに謝罪し「今回の事象を重く受け止め、再発防止に向けて対策強化を図り、信頼の回復に努める」としている。
ドコモメールは、NTTドコモが提供するクラウドベースの電子メールサービスで、「@docomo.ne.jp」のメールアドレスを利用できる。なお、iモードメール、spモードメールに影響はなかった。