中高生を対象としたプログラミングキャンプ「Life is Tech ! Spring Camp 2025 supported by マイナビ」、キャリア教育のための特別授業を実施
2025年4月22日(火)14時15分 マイナビニュース
ライフイズテックが主催する中学生・高校生を対象としたプログラミングとAIを学べる短期学習プログラム「Life is Tech ! Spring Camp 2025 supported by マイナビ」が3月25日から27日にかけて行われた。キャンプ2日目の26日には、同イベントの特別コンテンツとして、協賛企業であるマイナビが企業教育研究会と共同開発したオリジナルカードゲーム教材を活用したキャリア教育授業が行われた。
「Life is Tech ! Spring Camp 2025 supported by マイナビ」と「カードゲームで学ぶキャリア図鑑 -未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探究しよう-」のコラボレーション
「Life is Tech ! Spring Camp 2025 supported by マイナビ」は、中高生向けに東京大学、東京科学大学、慶應義塾大学 SFCなどのキャンパスを活用し、短期間でITに関する新たな興味や好奇心を育て今後の学習意欲向上を図るためのプログラム。
学習コースはAIクリエイティブコースからiPhoneアプリプログラミングコース、UnityでのゲームプログラミングコースやMinecraftプログラミングでのJavaプログラミングまで、10以上のラインアップが用意されている。5〜6名に対し大学生1名がメンターとしてつき、スモールステップで学習しながらプログラミングやデザインスキルの基本的な技術を学ぶことができる。
通常は大学のキャンパスで行われる「Life is Tech ! Spring Camp」だが、今回は歌舞伎座タワーマイナビPLACEで開催。マイナビが社会貢献活動の一つとして実施している、中学生向けキャリア教育授業を同キャンプのために特別に編成して行われた。
カードゲームの舞台は「まいひな市」という架空の市。この市は、昔は鉱山で栄えていたが資源がとれなくなり、鉱山が閉山したことで、地域の活気がなくなっている。この問題を解決するために、4人の市民が立ち上がり、「地域活性化プロジェクト」を推進する。
「まいひな市」の問題解決および新たな産業である「バーチャル鉱山」を充実させるという設定で、4人の市民となり、ゲームを進めていく。カードゲームを通じて、世の中に17,000以上もの職種があることや、社会はさまざまな業種が連携して成り立っていることを一緒に考えていく授業となっている。
学生からは「こんなにいろんな職業があるとは思わなかった」「映像制作について学んだが、技術を使える職業がこんなにあったことを初めて知った」など、自身のキャリア展望が大きく広がったという意見が聞かれた。
「Life is Tech!」のIT教育とカードゲームで学ぶキャリア図鑑を活用したキャリア学習の狙い
授業の講師を⾏ったマイナビ サステナビリティ・トランスフォーメーション推進室 サステナビリティ推進部 企画推進3 課 課⻑ 松本厚⽒は、全国の中学校で対⾯のキャリア教育授業を実施している。
松本氏は、「カードゲームを活用することで、短い時間ながらも少しでも将来に対して前向きになったり、調べてみようという気持ちになったりしてくれれば」と活動の想いを語った。
松本氏は学生たちのキャリア育成について、「一般的に大学生や高校生で進路を決める人が多いですが、知らない選択肢は選ぶことはできないため、まずは知るということと自ら調べるということが大事である」と話し、「だからこそ、中学生の時期に早めにキャリアについて学習する意義は大きいです」とキャリア教育の効果を語っていた。
ちなみに、マイナビは昨年、18歳以下の学生を対象としたアプリ・Webサービス開発コンテストであるアプリ甲子園に協賛、二次選考会では審査員も務めた。「Life is Tech ! Spring Camp 2025 supported by マイナビ」については、同社が掲げる「一人ひとりの 可能性と向き合い、未来が見える 世界をつくる。」というパーパス実現に向けて、これからの将来を担うデジタルネイティブである中高生へのIT教育を支援することで、新しい未来を共に創っていくことを狙いとしている。
「Life is Tech!」サイドの責任者であるメンバーサクセス事業部 事業戦略グループマネージャー 小野寺馨氏は、キャンプの意義について「3日間という短い時間の中でも、学生たちが自ら変わるきっかけを感じられるかが重要です」と語った。そのためにスモールステップで学びが進み、短期間でも「できることが増えた」という手応えを持つことで、自己肯定感が育まれるプログラムづくりに力を入れているという。
今回のコラボレーションについては、「参加した中高生が、ITスキルを身に付けるだけでなくその先に何があるか意識し、デジタル人材としてどういうキャリアを描いていけるか考えるよい機会となっていると感じます」と語った。
今回、参加した中高生とメンターの大学生がそれぞれの立場を越え、互いに楽しみながら学習している様子が印象的だった。「Life is Tech!」で学習できる内容は、さまざまなITスキルのほんのごく一部であり、授業で知ることができる職業もまた一部にすぎない。
松本氏や小野寺氏が語るように「Life is Tech ! Spring Camp 2025 supported by マイナビ」は、そうした個人の興味や自覚などを呼び起こす“呼び水"的な役割を担うものとして十分に価値ある内容となっていると感じた。今後のさらなるコラボレーションに期待したい。