楽天モバイルが動画も見られる「Rakuten最強衛星サービス」を2026年第4四半期に提供へ 「LTE対応のほぼ全てのスマホ」で利用可能をうたう
2025年4月23日(水)17時55分 ITmedia Mobile
「携帯業界のアポロ計画」だとアピールする、楽天モバイルの三木谷浩史会長(楽天グループ社長)
●Rakuten最強衛星サービスの概要
本サービスは、携帯電話の周波数帯(バンド)を使って低軌道通信衛星と通信を行うことが特徴だ。楽天モバイルの三木谷浩史会長(楽天グループ社長)によると「プラチナバンドでサービスをする」とのことで、バンドさえ合えばほぼ全てのLTE端末で利用可能だという。ただし、サービスで実際に使われるバンドは未定だという。
AST SpaceMobileの衛星は競合のStarlinkの比べると約36倍の大きさの低軌道通信衛星を用いるといい(※1)、テキストメッセージ(SMS)や音声通話だけでなく、動画視聴やSNSの利用にも耐えうる高速インターネット(データ)通信も可能だという。
(※1)現在の実証フェーズでは予定の約28%の面積(約64.4m2)の人工衛星を使っている
楽天モバイルとAST SpaceMobileでは、2025年4月に福島県でLTE対応スマートフォンと通信衛星の直接通信をした上でビデオ通話する実証実験を行い、成功したという。その結果を踏まえて、Rakuten最強衛星サービスとして商用化を進める判断を行ったものと思われる。
同社ではRakuten最強衛星サービスをエリアカバーの拡大だけでなく、災害時の通信不通対策にも活用する方針だ。