土星の衛星タイタンの湖、液体メタンから構成 探査機カッシーニが明らかに

4月24日(水)9時50分 財経新聞

土星探査機カッシーニが明らかにしたタイタン北半球の海や湖 (c) NASA/JPL-Caltech/Univ. Arizona/Univ. Idaho

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 米航空宇宙局(NASA)は18日、土星探査機カッシーニが、土星の衛星タイタンの湖がメタンから構成されることを発見したと発表した。

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■退役済みの土星探査機カッシーニ
 NASAによって打ち上げられた土星探査機カッシーニは、2004年に土星へと到着した。カッシーニは2017年にすべてのミッションを完了し、土星の大気圏への突入を果たした。

 カッシーニは土星以外にも衛星タイタンを調査している。退役前の2017年4月にカッシーニは土星最大の衛星であるタイタンで最後の低空飛行を実施した。この際、湖や海など160万平方キロメートルの写真を撮影した。

■水の代わりにメタンやエタンが循環する世界
 カッシーニは、タイタンの北半球に位置する小さな湖について、レーダーによるデータ収集を実施した。タイタンの厚い大気の霞を通過し地形や液体の深さ、組成などを探査可能なレーダーを用いた結果、この湖がメタンで満たされていることが判明した。

 研究グループによると、タイタンの水循環は地球とは異なるという。地球上では海から水が蒸発し雲や雨を形成するのに対し、タイタンではメタンやエタンが循環する。

 カッシーニが明らかにしたのは、北半球での液体の循環が、南側とはまったく異なることだ。北半球では、小さな湖だけでなく大きな海でもメタンから構成されることが判明している。他方南半球の主要な湖であるオンタリオ湖をカッシーニが計測した際、メタンとエタンが均等に混ざっていることが発見された。

■海水面よりも高い位置にある湖
 タイタンの東側には、標高が低い場所に大きな海が存在する。他方西側には、小さな湖が存在する。カッシーニが新たに計測した結果、湖は海水面よりも高い位置に存在することを確証しただけでなく、湖が数百フィートもの深さをもつことも判明した。

 研究グループは、タイタンの場所によって液体の分布が異なる理由を液体には季節変化があるからだと仮説を立てている。季節の循環により液体が蒸発したり地表に浸透したりすることで、浅い海が形成されるという。

 研究の詳細は、英天文学誌Nature Astronomyにて15日に掲載されている。

財経新聞

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