新折りたたみ「motorola razr 60/ultra」海外発表 AIを視線で起動可能に 端末の差別化要素はスペックにとどまらず
2025年4月25日(金)6時5分 ITmedia Mobile
●moto aiで新たな体験が可能に 視線でAIを起動など
新しいmoto aiは、ユーザーの行動を理解し、文脈を把握しながら提案を行う。例えば、表示されている情報に応じて次の行動を提案する「Next Move」や、視線でAIを起動できる「Look and Talk」など新たな体験が可能に。また、生成AIで壁紙を作成したり、プレイリストの自動生成をしたりできる。
moto aiは、GoogleのGeminiやMicrosoftのCopilot、検索AI「Perplexity」との連携も可能で、ユーザーは状況に応じて最適なAIエージェントを選択可能になった。MetaのLlamaモデルなどを含むハイブリッドAIで、処理を高速にしている他、セキュリティを向上させる。
●「motorola razr 60 ultra」「motorola razr 60」の特徴
新しい縦折りタイプのスマートフォンは、「motorola razr 60 ultra」「motorola razr 60」の2モデルとなる。
razr 60 ultraは、世界初のCorning Gorilla Glass Ceramicを採用した外部ディスプレイ、耐久性を向上させたヒンジ、Snapdragon 8 Eliteプロセッサ、大型のインナーディスプレイを搭載。同社では、ファッション性と機能性を両立するモデル、と位置付けている。ヒンジ部分は、チリやホコリの混入で、故障の可能性が高まり、多くのメーカーが苦戦するが、razr 60 ultraでは、IP48等級の防塵(じん)・防水性能を持つ。
ultraよりも一回り小さいカバーディスプレイを搭載するrazr 60は、Corning Gorilla Glass Ceramicを世界初搭載。縦折りスマートフォンでのAI体験を「より手ごろな価格」で提供するモデルでもあり、新しいヒンジ設計により耐久性を向上させたことや4500mAhのバッテリーも特徴となっている。
●moto aiはrazr 60シリーズで利用可能に
Motorolaは、折りたたみスマートフォンの体験価値をAIという付加価値で高める。新しいrazr 60シリーズでは、moto aiを利用できる。moto aiは、ユーザーからのフィードバックを活用して従来のアシスタントを超え、プロアクティブで直感的なコンパニオンへと進化しているとしている。機能改善により、よりユーザーの要望や生活に寄り添った体験へと導くという。
特に、端末を見つめるだけでAIを起動できる、目線認識によるハンズフリー操作は、手が離せないときに便利だ。ただし、これはrazr 60 ultraでのみ利用可能となる。それゆえ、razr 60シリーズは差別化要素が端末のスペックだけでなく、AIにまで拡大したと見て取れる。