iPhoneの電源が「ずっと入りっぱなし」の場合、何か問題はある?【専門家が解説】
2025年4月26日(土)21時25分 All About
iPhoneの電源が入りっぱなしだと、何か問題は起こるのでしょうか。「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
こまめに充電しているので、iPhoneの電源がずっと入りっぱなしです。何か問題ってありますか?
(回答)
iPhoneは、電源を切らずに使い続けても、ほとんど問題は起こりません。ただ、動作にもたつきなどを感じ始めたら、再起動を行うことで解消されるかと思います。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
電源がずっとついていることで起こる問題
結論からいえば、iPhoneの電源を切らずに使い続けること自体に、大きな問題はありません。iPhoneは基本的に「常時オン」で使うことを想定して設計されており、何日も電源を切らないことは一般的な利用方法の範疇(はんちゅう)です。スリープ状態になれば電力消費も最小限に抑えられるため、電源のオン・オフを頻繁に行う必要はありません。
とはいえ、ずっと電源を入れっぱなしにしていると、以下のような軽微な不具合が出ることがあります。
動作が重く感じる
長期間の使用でアプリのバックグラウンド処理やメモリの使用状況が蓄積し、動作がややもたつくことがあります。通知が遅れる、届かない
LINEやメールなどのプッシュ通知が遅延したり、全く届かなくなったりするケースも。通信関連のプロセスがうまく動作していない可能性があります。Wi-FiやBluetoothが不安定になる
一部の無線接続がうまくいかなくなることも。再起動することで改善する場合があります。バッテリー消費が早くなることも
不要なアプリやプロセスが裏で動き続けていると、バッテリーの減りが早くなる要因になります。これらはいずれも“致命的”というほどではありませんが、iPhoneをより快適に使いたいのであれば、たまに電源を落としてリフレッシュさせるのが効果的です。
再起動はどれくらいの頻度で行うべき?
Apple公式では「定期的な再起動」が明記されているわけではありませんが、筆者は1週間〜1カ月に1回程度の再起動を習慣としています。特に以下のような症状が出た場合は、再起動で改善する可能性があります。
・最近動作が重く感じる
・通知が来なくなった
・BluetoothやWi-Fiの接続が不安定
・アプリが突然落ちる、フリーズする
iPhoneの再起動は手軽で、時間もかかりません。
「設定」からではなく、本体のボタン操作で再起動するのが確実です。Face ID搭載モデルなら、サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しして、「スライドで電源オフ」を実行。その後、再度サイドボタンを長押しすることで起動できます。
また、再起動によって一時ファイルやキャッシュの整理、メモリのリフレッシュといった効果も期待できます。ソフトウエアアップデート後に細かな不具合が出た場合にも、まずは再起動を試すのがセオリーです。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
(文:ばんか)