炊飯器の「内釜」は食洗機で洗ってはダメ? 何か問題はあるの?【家電のプロが解説】

2025年4月28日(月)21時20分 All About

炊飯器の内釜を食洗機で洗えたら楽ですよね。実際のところ、何か問題はあるのでしょうか。「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。

洗い物を楽にしてくれる食洗機。炊飯器の内釜も洗えたら便利ですが、問題ないのでしょうか。
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
炊飯器の内釜を食洗機で洗ったらダメですか?
(回答)
コーティングが傷付く可能性があるため、食洗機で洗うことは推奨されていません。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

メーカーは手洗いを推奨しています

炊飯器の内釜には米がこびりつかないようにするフッ素加工をはじめとした、さまざまなコーティングが施されています。このため、内釜に関してはメーカー各社ともに、手洗いを推奨しています。
食洗機による、高温で強力な水流による洗浄は、内釜のコーティングが傷ついたり、劣化したりするリスクがあるとのこと。同様の理由で、金属たわしやナイロンたわし、メラミンスポンジ、研磨剤入りの洗剤なども使用できません。中性洗剤は使用可能なので、柔らかいスポンジと併せて優しく手洗いしましょう。ご飯粒や汚れがこびりついた場合などは無理にゴシゴシこするのではなく、水を張ってふやかしてから洗うのがおすすめです。
なお、内ふたや蒸気孔カバーなどのそのほかの部品は、製品によっては食洗機で洗えます。マニュアルを参照の上、使っている炊飯器が食洗機対応かどうかを確認しましょう。

内釜を長持ちさせるためには?

長持ちさせるために大切なのが、コーティングを傷つけないこと。小さな傷がつくだけでもそこからコーティングが剥がれていく原因になります。中でも最も多いのがシンクで洗い物をするときに、内釜の中に金属製のヘラやスプーン、フォークなどを入れてしまうパターンです。金属製の調理器具はちょっとしたことで傷をつけてしまいます。洗い桶のように使わないようにしましょう。
また、内釜の汚れやニオイが洗っても気になるような場合には炊飯器のクリーニングモードを使用しましょう。炊き込みご飯やおかず調理などをした後にもおすすめです。
この記事の筆者:コヤマ タカヒロ
1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
(文:コヤマ タカヒロ)

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