ソニー、バンナム、Gaudiyが戦略的な資本業務提携 漫画やアニメなど日本発IPの世界展開を加速へ

2025年5月8日(木)14時20分 ITmedia NEWS

(出典:Gaudiy)

 ソニーグループ、バンダイナムコホールディングス、Web3スタートアップのGaudiy(東京都渋谷区)は5月8日、戦略的な資本業務提携を発表した。Gaudiyはソニーとバンナムを引受先とする総額100億円の資金調達を実施する。
 ソニー傘下のアニメ専用ストリーミングサービス「Crunchyroll(クランチロール)」とGaudiyのアニメ・漫画コミュニティサイト「MyAnimeList」、バンナムのIPを活用した商品やサービスを連携し、日本発IPの海外展開を加速させるのが目的。MyAnimeListは、日本ではなじみが薄いものの(海外利用が99%)登録者数1950万人を誇る世界最大級のコミュニティサイトだ。
 ソニーグループの御供俊元代表執行役CSOは「3社パートナーシップを通じて、アニメや漫画など日本発のIPをグローバルに発信していくことは、大変意義深い取り組みであり、今後の成果に大いに期待している」としている。
 この他、1)次世代のクリエイターの育成、2)各社が保有するデータアセットの利活用、3)ブロックチェーン技術を使ったエコシステムの構築、4)生成AI技術の研究開発なども共同で進める考え。例えば生成AI分野では、ガンプラの写真をアップロードするだけでジオラマ画像が生成できる「ガンプラデジラマメーカー」を提供するなど、すでに取り組みが進んでいるという。
 Gaudiyの石川裕也CEOは「今回のパートナーシップを通じて、3社の強みを掛け合わせ、世界に誇る漫画やアニメをはじめとする日本発IPのグローバル展開を、ファンの熱量や先端テクノロジーを融合させながら、誠実に推進していく」としている。
 Gaudiyは、2018年設立のスタートアップ。ブロックチェーン技術を活用したファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」の展開に加え、今年に入ってMyAnimeListを傘下に加えた。IPホルダーからの注目度も高く、同日、株式交換によりアカツキ、アニメタイムズ、コアミックス、講談社、集英社、小学館、ブシロードの7社が新たな株主となったことも発表している。

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