「ジェン文字」はどう使うの? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

2025年5月9日(金)11時15分 マイナビニュース


Genmoji(ジェン文字)は、AppleのAI「Apple Intelligence」を利用した絵文字生成機能です。iOS 18.1にアップデートしたiPhone 15 Pro/Pro MaxとiPhone 16シリーズであれば、オリジナル絵文字を自分の言葉で生み出すことができるのです。
この機能を利用するには、Apple Intelligence対応iPhoneにくわえ、ジェン文字に対応したアプリが必要です。2025年5月現在、「メッセージ」や「メモ」などiOSに標準装備されているいくつかのアプリが対応していますが、サードパーティアプリは対応していません。
ジェン文字の生成には、メッセージやメモなどジェン文字に対応するアプリのソフトウェアキーボードを利用します。ソフトウェアキーボードで絵文字キーボードを開き、「ジェン文字」ボタンをタップするとプロンプトが現れるので、そこにジェン文字をイメージする語句を入力します。
たとえば、「踊る猫」と入力すると、ダンスしているかのような猫の画像がいくつか生成されます。「跳ねる魚」であれば、泳いでいる魚の画像が生成されるはずです。一度使用したジェン文字は保存されるため、気に入ったものは繰り返し利用できます。
プロンプトに入力する語句は自由ですが、2025年5月現在ベータ版ということもあり、複雑な内容は理解されない傾向があります。「会釈」や「お辞儀する男性」といった日本文化に関連する語句も、期待どおりに理解してもらえません。
なお、ジェン文字は「メッセージ」や「メモ」など対応アプリでは絵文字のように扱われますが、扱いは絵文字と異なります。絵文字は国際基準規格「ユニコード」で規定された、れっきとした文字(数値で表現できるテキストデータ)ですが、ジェン文字は「一般的な文字と同じ大きさで表示される小さな画像」に近い存在です。ジェン文字を含む文字列をコピーして非対応アプリにペーストしても、ジェン文字部分は欠落してしまうので注意しましょう。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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