NTT東日本2024年度決算は減収減益 - 澁谷社長「一度しゃがんで稼ぐ力を復活させるための重要な年」
2025年5月12日(月)13時49分 マイナビニュース
東日本電信電話(以下、NTT東日本)は5月9日、2024年度の決算について記者説明会を開いた。営業収益は対前年451億円減の1兆6654億円、営業利益は851億円減の2135億円と、減収減益で着地した。
代表取締役社長の澁谷直樹氏は「2024年度から2027年度までの中期事業計画において、2024年度は12連続の増益から一度しゃがんで稼ぐ力を復活させるための重要な年と位置付けていた。結論から言えば、非常に良いスタートが切れた年になった」と振り返った。光サービスのシェア回復、法人ビジネスの成長、新たなビジネス拡大をそれぞれ重点施策とし、いずれも計画に対し順調に進捗したとのことだ。
主要ビジネス領域では着実に弾込め
光サービスは大画面で映像やゲームを楽しみたいという需要が高まり、10ギガ(Gbps)インターネット接続サービス「フレッツ光クロス」の提供エリアを拡大した。その結果、2024年度予想の5万回線に対し、7.5万回線の純増を達成。戸建てシェアは下げ止まりが見られた。
しかしマンション・集合住宅では光サービスのシェアが引き続き減少している。そこで同社は2025年度より大手賃貸物件との戦略的提携を強化し、全戸一括で10ギガサービスを導入するなど効率的なシェア拡大を図る。2025年度には10万回線まで回復させる予定だ。
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