Android 16の新デザイン発表、Gemini搭載デバイスも拡充 - The Android Show: I/O Edition

2025年5月14日(水)2時29分 マイナビニュース


米Googleは日本時間5月14日午前2時、年次開発者カンファレンス「Google I/O 2025」(5月20日〜21日)に先立ち、Androidに関する「The Android Show: I/O Edition」イベントを実施し、Android 16とWear OS 6の新情報を発表した。
Googleが現在開発しているAndroidの新メジャーバージョンは「Android 16」。2025年4月に正式公開前の最終ベータ版となるBeta 4がリリースされている。正式版は2025年第2四半期に公開される予定だ。
○Gemini搭載デバイスの拡大
GoogleはAndroid体験の中核として、AIモデル「Gemini」をスマートフォン以外のデバイスへも広げていくとした。まず今後数カ月以内にGeminiをスマートウォッチ向けの「Wear OS」に展開する。例えば料理中など、スマートフォンに触れない状況でも、自然な会話でリマインダーを設定したり、メールの内容を確認したりと、Geminiを利用することができる。
Android AutoやGoogleを組み込んだ自動車にもGeminiを組み込む。運転中でも、「郵便局に行く途中で、公園の近くにあるガソリンスタンドを探して」といった自然な会話による検索などが可能になるため検索用ワードなどを考える必要がなく、運転により集中できるとする。
メッセージアプリと連携しメッセージの要約や他言語への翻訳を行えるほか、Gemini Liveを利用してニュースや本のあらすじを再生することなども可能。Android Autoでは今後数カ月以内に利用可能となり、その後Googleを組み込んだ自動車にも提供される。
またGeminiは今後Android XRデバイスにも導入され、2025年後半に搭載ヘッドセットが発売される予定。また、2025年の「CES」で発表されたように、Google TVにもGeminiが搭載され、2025年後半に対応機能がロールアウトされる予定だ。
○次期UIデザイン「Material 3 Expressive」
Android 16ではデザインシステムも刷新される。Googleは2021年のAndroid 12で新UI「マテリアルデザイン」を開発し、ユーザー主体のデザインを展開してきた。今回登場した最新の「Material 3 Expressive」は、「個性を表現する新たな方法を提供し、滑らかな操作感と一目でわかる便利な情報表示を実現します」と紹介されている。
Material 3 Expressiveの主な特徴は以下の通り。
より自然なアニメーションシステム
カラーテーマが進化
画面サイズに合わせたコンポーネントの自動調整
強調されたタイポグラフィ
Wear OSにおける特徴的な操作感と性能向上
デザイン改善はパートナー企業と共同で進めており、2025年後半にPixel端末で先行提供される見込み。大画面の折りたたみスマートフォンでの利用も想定し、マルチタスク機能の向上や大画面の特性を活かしたUIなどを重視しているという。
○衛星接続で電波が届かない場所でも使える「Find Hub」
このほか、「デバイスを探す」機能が「Find Hub」に変更される。Find Hubは端末や持ち主およびつながりのある人の外出などの位置情報を一元的に管理できるもの。2025年後半以降には、衛星接続に対応した端末とキャリアを対象に、Find Hubの衛星接続機能への対応を予定。これにより携帯電話の電波が届かない場所でも友人や家族との連絡が可能になるという。

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