iPhoneで撮影したムービーをメールで送ってだいじょうぶ? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

2025年5月14日(水)11時15分 マイナビニュース


iPhoneで撮影できるのは静止画だけではありません。ムービーも撮影できますし、シャッターを切る前後1.5秒、計3秒の短いムービーが付属する「ライブフォト」も選択肢に含まれます。動きがあるぶん静止画よりサイズは大きくなりますが、動きという点で表現の幅に大きな差があります。
問題になるのは、撮影後の保管方法。iPhoneで撮影するムービーは、もっとも画質を抑えた720p/30fpsでもめやすとして45メガバイト/分程度必要ですが、解像度を高めたフルHD/30fpsでは65メガバイト/分に増えます。4K/30fpsにすると190メガバイト/分も必要になり、5分も撮影すれば1ギガ近い容量となります。
このムービーを知人に渡すとなると、いろいろな問題が生じます。LINEで送るのも1つの方法ですが、データ通信量を抑えるために解像度を下げる処理が行われ、結果として画質が低下します。オリジナルのまま渡したい、できるだけ高画質のほうがいいという場合は、変換を伴わない方法を選ぶべきでしょう。
幸い、iPhoneには「Mail Drop」という機能があります。方法はiCloudメールに添付するだけ、相手にはiCloudストレージからファイルダウンロードを促すリンクが届くというしくみのため、ふだん写真をメールで送信するときと同じ感覚で利用できます。送信できる容量は本文などムービー以外の要素を含めて5ギガバイトですから、4K解像度も25分近い長尺のムービーを送信できる計算です。
なお、Mail Dropはふだん利用しているiCloudストレージ(Apple Accountを作成すると5ギガバイト割り当てられ、有償で増量できるAppleのサービス)とは別枠で提供されるため、iCloudストレージの残り容量を意識する必要はありません。Apple Accountごとに最大1テラバイト(1,000ギガバイト)/保存期間最長30日という制限があるものの、よほど特殊な使いかたをしないかぎり問題にならないはずです。
海上忍 うなかみしのぶ IT/AVコラムニスト。UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。テクニカルな記事を手がける一方、エントリ層向けの柔らかいコラムも好み執筆する。マイナビニュースでは、「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」のほか、前世紀から続く「(新)OS Xハッキング!」などを連載中。執筆以外では、オーディオ特化型Raspberry Pi向けLinuxディストリビューションの開発に情熱を注いでいる。2012年よりAV機器アワード「VGP」審査員。 この著者の記事一覧はこちら

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