キヤノン「EOS R1」開発発表 AFや被写体認識を中心に改良、カメラ内でのノイズ低減も

2024年5月15日(水)14時10分 マイナビニュース

キヤノンは5月15日、RFマウントのミラーレスカメラ「EOS Rシステム」初のフラッグシップ機「EOS R1」の開発を進めていることを表明した。高い耐久性や信頼性を備えたプロ向けのフルサイズ機。新開発の映像エンジン「DIGIC Accelerator」を搭載して被写体認識やAF性能を向上し、シュートなど特定のアクションを認識した場合に主被写体として判別し、AFを優先的に合わせるなどの新機能を備えた。
詳細なスペックや発売時期、価格などは明らかにされていない。2024年7月26日から開かれるパリ五輪では、一部のカメラマンが試験的に用いる見込み。
長らく「いつかは出る」と噂になっていたEOS R1の存在を、キヤノンが公式に発表した。EFマウントの一眼レフカメラ「EOS-1D」シリーズと同様に、フラッグシップ機に求められる最高クラスの性能、高耐久性、高信頼性を兼ね備え、スポーツや報道、映像制作などで利用するプロ向けモデルと位置づける。シルエットはいくぶん角が取れ、EOS-1Dシリーズに寄せた印象を受ける。
大きな特徴が、現行の映像エンジン「DIGIC X」に加え、新開発の映像エンジン「DIGIC Accelerator」を搭載したこと。大量のデータの高速処理を可能としたこと、ディープラーニング技術を併用することで、高速・高精度な被写体認識を可能にした。
被写体が交錯するサッカーなどのチームスポーツでは、撮影したい選手の手前に他の選手が重なった場合でも、ターゲットの選手を追尾し続けられるという。AFの新機能「アクション優先」では、被写体の状況を細かく解析することで、被写体のアクションを認識できるようになった。例えば、シュートなど特定のアクションをしている選手を主被写体として自動判別し、瞬時にAFフレームを移動させて決定的瞬間をとらえられるという。
また、新映像エンジンとディープラーニング技術により、これまでPC用ソフトウエアでの処理が必要だった画像のノイズ低減などを、カメラ単体で処理できるようになるという。
センサーまわりの改良点には触れられていない。
EOS R1の発売時期は未定だが、キヤノンは「本機のフィールドテストを進め、今後開催される世界規模のスポーツイベントなどにおける決定的瞬間や感動の瞬間の撮影を支援します」としており、7月に開かれるパリ五輪でEOS R1が試験的に用いられる可能性は高いといえる。

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