AIが生成したサルヴァドール・ダリ。美術館で自らの人生を語り、スマホで自撮りしてくれるよ

5月17日(金)17時0分 GIZMODO


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Image: Fresh Gadgets

ディープ・フェイクの正しい使い方です。

1904年から1989年まで生きた、シュールリアリズムの天才・奇才芸術家サルヴァドール・ダリ。彼が残した奇人変人エピソードは枚挙に暇がありませんが、没後30年にして、また新たな偉業を成し遂げました。

このダリは誰だ? それはフロリダ州セント・ピーターズバーグの「ザ・ダリ・ミュージアム」という美術館にて行なわれている、「Dali Lives」展でお目にかかれる……巨大な縦型スクリーンに現れるダリ本人の姿。Fresh Gadgetsいわく、なんとこのダリはAIがマシーン・ラーニングで学習した表情を、体型の似た俳優に演技をさせた顔にディープ・フェイクで合成した、というものなのです。

もの凄くリアリスティックに動いて喋るダリ。間違っても、高田純次さんに似てるとか言わないように。

かつてダリは、「もし吾輩が死んでも、完全には死なない」と言ったことがあるのだそうです。ですが没後30年でこうして復活すると、その言葉に新たな意味が宿りますね。

美術館の詳しい説明によりますと、Dali Lives展は彼の誕生日である5月11日から、生後115年を祝うべく開催されたとのこと。Dali Lives展ではダリが最も彼の人生を知る人物……つまりダリ本人から、自身の人生について直接聞くことができます。それもこれも生前に残したインタヴューや記録映像が何百本もあったから、AIが学習できたわけです。

ディープ・フェイクといえばこれまで映画『マン・オブ・スティール』の映像を使って、ハリウッド女優エイミー・アダムスの顔がニコラス・ケイジにスワッピングされたり、ジェニファー・ローレンスを、個性派俳優スティーヴ・ブシェミの顔にしてしまったものなどがありましたよね。それだけならまだしも、偽ポルノまで生成されてしまったりと、使い方次第では厄介な技術だったりします。

ですがこういう用途なら、芸術や文化のために歓迎すべき使用方法なのではないか?と思います。歴史上の人物がこうして蘇れば、教育の分野で重宝しそうです。そのうちピカソや岡本太郎さんなども、こうして蘇るんでしょうかねぇ。

AIダリがセルフィーでは今回のダリが出来るまでの、メイキング映像をどうぞ。実際に展示されている様子も映りますが、最後にダリがスマホで観客と自撮りをして、写真をシェアしてくれる演出も見られます。

Source: YouTube(1, 2, 3), THE DALI MUSEUM(1, 2) via Fresh Gadgets

GIZMODO

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