LINEヤフー若手エンジニアに聞いた、新卒スタートダッシュのヒントとは?

2024年5月17日(金)11時0分 マイナビニュース

ゴールデンウィークが明け、夏日を観測する地点も出始めている。今春入社の新入社員は研修の毎日を過ごしていることだろう。全体での研修が終わり、少しずつ各部門・部署での研修やOJT(On-The-Job Training)へと移行する時期だろうか。
今回、LINEヤフーにエンジニアとして入社し今春で3年目を迎える内藤綜志氏に、「新卒エンジニアとして学び役に立ったこと」や「これからエンジニアとして活躍したい新入社員へ伝えたいこと」などを取材した。
連休が終わり改めて気合を入れ直したい新入社員はもちろんだが、これから新入社員を受け入れる予定の先輩社員、若かりしころの気持ちを思い出したいベテラン社員にも、役に立ててもらえれば嬉しい。
大学ではコンピューターサイエンス分野で複雑ネットワークの研究に従事。2022年4月にヤフー(現LINEヤフー)に新卒で入社。社内の技術刷新プロジェクトとして、JavaからNodeへのリプレースやPaaSからFaaSへのリプレース、SpringBootのメジャーバージョンを上げるための事前調査およびマイグレーションガイドの作成などに従事。現在はヤフートップページのバックエンド開発や未リリースの大型案件に挑戦中。
コロナ禍入社でも、積極的なコミュニケーションで課題を解決
○新卒当時に取り組んだことで、現在も仕事の役に立っていることはありますか
内藤氏:私が入社した当時はコロナ禍が続いており、リモートワークが中心でした。ただでさえ1年目は何をしたらよいのか分からない状態となりがちですが、会社でのコミュニケーションはテキストだったので、上司とは定期的に1on1の機会を作り30分ほど話すようにしていました。
半年後や1年後になりたい姿を最初に目標として定め、その姿に向かって自分と上司の間に認識のずれが無いかを毎週話し合ったことで、大きな目標に対して短期に振り返る癖が付き、こまめに自分の状況を整理できるようになったのは今でも役に立っています。
「将来は○○の部署でこういう仕事がしたいが、それまでに何をしたらいいか?」といった悩みや、日々の業務の進捗度合いなどを1on1で話していました。
○テクニック的な点ではいかがでしょうか
内藤氏:自分の業務を楽にするためのツールの導入やショートカットの設定は、新卒からやっておいてよかったです。ショートカットの設定などは慣れるまでに時間がかかりますが、長期的には大幅な業務効率化につながります。
新しいものが好きなので、自社が取り入れたChatGPTなども積極的に触るようにしています。定型的な繰り返し作業が面倒で苦手なので、業務で使うハードウェアなども仕事を楽にできるものをよく探しています。
○入社時期はコロナ禍でしたが苦労はありましたか
内藤氏:学生時代からコロナ禍という制限の下でコミュニケーションをとっていたので、密集の回避やテキストでのコミュニケーションには慣れていました。「出社しなくていいのでむしろラッキー」と思ったこともあるくらいです。
しかしその一方で、周囲のチームメンバーや同期などと比べて自分の作業が早いのか遅いのかが見えない点が不安でした。毎週の上司との1on1もオンラインで、実際に会えたのは入社から2年が経ったころでした。
○どのように問題を解消したのでしょうか
内藤氏:新卒あるあるだと思いますが、問題を相談できずに抱え込んでしまう人は多いです。周囲のメンバーとのアウトプットの差が見えにくかったので、私は午前と午後の決まった時間にチームのチャットに「ここまで作業しました」と定期的に報告するようにしました。
上司やOJT担当の先輩に「毎回返事はしなくていいので、手が空いたタイミングなどで進捗報告に目を通してください」とお願いし、チャットにスレッドを立ててポンポンと作業の進捗を残していくやり方をとりました。
社内で隣の席に座っていれば手が止まっている場面や困っていそうな表情が見えますが、リモート環境ではそこまで様子が分かりません。今考えていることや悩んでいることをスレッドに残しておくことで、フォローが欲しいタイミングで声をかけてもらえるようになりました。
また、私の部署は1on1の文化が強く、直属の上司だけでなく2つ3つ役職の離れた上司や別部署の役職者などにも1on1をお願いしやすい雰囲気があります。普段の業務ではあまり関わる機会が少ない視座の高いポジションの方とも、積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。
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