原点回帰の折りたたみ式!新型ポメラ「DM 30」の特徴をレポート

5月18日(金)12時29分 RBB TODAY

キングジムは、15日デジタルメモ「ポメラ」の新製品DM30を発表した。価格は税抜43,000円で、6月5日より発売する

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キングジムは15日、デジタルメモ「ポメラ」の新製品DM30を発表した。

 ノートPC的なクラムシェルスタイルだった前機種DM200とは異なり、キーボードを左右に展開する折りたたみ式でポメラ本来のスタイルに回帰。また電源も乾電池駆動にもどった。

価格は税抜43,000円で、6月5日より発売する

サイズは約156×126×33mm(折りたたみ時)。質量は約450g。6.0インチEinkディスプレイを搭載

 価格は税抜43,000円で、6月8日(金)より発売する。なお、DM200(税抜49,800円)は併売される。

DM30は原点回帰
 2008年に初代モデルDM10が登場したポメラシリーズは、テキスト入力に特化した機能が特徴だ。名前の由来は“PocketMemoWriter”だ。

 記者発表会では、同社常務取締役の亀田登信氏が挨拶し、これまでのポメラシリーズを振り返りながら、新製品の紹介をおこなった。

キングジム 常務取締役 開発本部長の亀田登信氏

 同氏によれば、最初の製品の開発にあたっては「テキスト入力しか出来ないツールにニーズはあるのか」という疑問が社内でもあったというが、蓋を開けてみれば、大ヒット。この10年の間には、女性向け機種や、人気アニメ「機動戦士ガンダム」とコラボしたモデルなども登場。また2016年発売のDM200では無線LANを搭載するなど、いろいろなモデルが発売されてきた。

ポメラ歴代モデル。中にはガンダムとコラボしたものも

ポメラの使用用途のデータ。10年前には順位が低かった原稿作成が最近では上位に

 愛用者も記者やライター、作家、芸能人など多岐にわたり、ポメラという個性的な製品が認知浸透した。この10年の間に、スマートフォンが普及しノートPCは小型軽量化した。それでも、電源オンですぐに起動し、テキスト入力に特化したツールは唯一無二でもある。キングジムによれば歴代モデルからの累計販売台数は約35万台にのぼるという。

ポメラのユーザーデータ。40代、50代が半数以上を占める。男女比は男性が8割近く

 ポメラ誕生10周年となる今回の新機種DM30の特徴の一つは観音開き式キーボードだ。

 ここ数年のポメラは、DM100、DM200ともストレートボディを採用していた。液晶ディスプレイは大型化され、またキーボードの安定性は増した反面、折りたたみ式ならではの携帯性はうしなわれていた。またこの2機種は、新しいポメラのスタイルの提案ではあったが、ユーザーからは折りたたみ式キーボードをという声が根強くあったという。

 そこでDM30では、よりポメラらしいスタイルになった。具体的には折りたたみ式ボディと乾電池駆動だ。もっとも、折りたたみ式という形式はDM25と共通しているが、その機構は新たに開発されている。DM25までの機種では、ヒンジは1つ。開きながらキーボードの左部分が横にスライドし、右部分がそこに収まる形で展開された。

折りたたまれた状態

広げた状態

 DM30ではこの部分を一新。中央の部分に左右パーツが折り重なるような観音開き型に進化し、これによって簡単にひらけるようになった。またキートップも大型化された。さらに、またキーボードの下部に収納式の「キーフット」を設け、安定性を確保した。この「キーフット」は、キーボードの開閉機構と連動して展開・収納されるようになっている。 

キーボードの裏側左右には、「キーフット」と呼ばれる収納式の足があり、展開時の安定感を生み出している

 また電源も伝統を踏襲。DM200ではリチウムイオンバッテリーに変更された電源は、歴代の折りたたみ式モデルと同様に、アルカリ単三乾電池2本で約20時間駆動する。

新搭載の電子ペーパー式ディスプレイ
 もう一つの特徴は、ポメラシリーズ初となる電子ペーパーディスプレイの搭載だ。構造としては、黒色白色それぞれの粒子を内蔵したマイクロカプセルが集積されている。この上部と下部の電極から電圧をかけることで、それぞれの色の粒子が移動し、文字の表示が可能になる。また紙のインクと同じ顔料を使うため、高コントラスト、高視野角で目に優しいという特徴がある。新コントローラーを採用して表示の書き換えが高速にできるという。

電子ペーパーディスプレイを実現するEinkのしくみ

 なによりも、液晶ディスプレイと異なりバックライトがないので目が疲れにくい。これは長時間文書作成をするユーザーにはうれしいポイントだ。

併売されるストレート型モデルDM200と並べたところ。ディスプレイの感じやサイズ感などがかなり違うことがわかる

 反面、その構造上残像が残ることがある。これは、F12ボタンを押すか、またはMenuキー、ESCキーを押せば自動的にリフレッシュされ、残像が消えるようになっている。

 会場では株式会社Eink代表取締役の住田直樹氏がみずから説明に登壇し、ポメラDM30の液晶の特徴とともに、同社の沿革、またEinkの今後の広がりなどについても説明がなされた。

株式会社Eink代表取締役の住田直樹氏

DM200と同じところ、違うところ
 前機種たるDM200と比較すると、継続された機能とそうでない機能がある。引き継がれた機能の一つは,アウトラインプロセッサ機能だ。これは見出しや本文など、階層構造を作りながら文書作成が出来る機能で、Wordなどパソコンのワープロソフトにはよくある機能だ。

DM200に搭載されていたアウトライン機能を継承している

 その一方で、日本語入力機能のATOKは、初代のストレートスタイルの機種・DM100相当だという。今回のモデルについては、乾電池駆動が開発の前提として決まっていた。そのため強力なCPUを必要とするATOK for pomera(Professional)は採用されなかったということだ(辞書などは強化)。

 パソコンとの連携は本体のUSB端子(microBタイプ)と専用ケーブルを利用することで、Windows、Macのそれぞれとやりとりできる。さらにテキストをSDカードに保存して、パソコンに移動するやり方も健在だ。本体側のテキストをQRコード化し、専用アプリでスマートフォンに読み込む、おなじみの機能も継承されている。

 Bluetooth機能、無線LAN機能は非搭載となっている。クラウドサービスとの連携は、別途無線LAN付きSDカード「FlashAir」の併用が推奨されている(QRコードで読み込む専用スマートフォンアプリでは、各種クラウドサービスに対応)。

 折りたたみ式ボディと乾電池駆動が復活し、ATOKはDM100相当。無線関連機能は省略された。従来からのポメラファンを重視したスタイルながら、アウトライン機能の搭載や、電子ペーパーなどの最新機能でブラッシュアップされた最新のポメラ、それがDM30というわけだ。また純正の専用ケース「DMC6」が税別4,000円で用意される。

手前にあるのが、DM30のスケルトンモデル(試作品)。ディスプレイ部分のヒンジに単三乾電池が2本入っているのがよくわかる

クラウドファンディングで海外展開も
 ある意味で今回の最大の目玉と言うべき発表が海外展開だ。米国最大のクラウドファンディングサイト「KickStarter」で、米国での需要調査を目的としたプロジェクトを開始するとのこと。期間は2018年5月15日(火)〜6月14日(木)。本体仕様やキーボードは日本国内のものと同じ(ATOKなどもそのまま)だが、ソフトウェア的には英語仕様になるとのことだ。製品のスタイルはユーザーの反応を見つつ、調整していくとのことだ。

参考:https://www.kickstarter.com/projects/2132003782/pomera-pocket-typewriter-with-e-ink

■DM30の主なスペック

○電源 乾電池式。単三乾電池2本で約20時間駆動。別途リチウムコイン電池も利用
○Eink電子ペーパーディスプレイ。6.0インチ 800ドット×600ドット
○サイズは約156(W)×126(D)×33(H)mm (折りたたみ時)
 展開時は、約286(W)×131(D)
○質量:約450g。
○キーピッチ:縦15.5mm、横17mm、キーストロークは1.4.mm。
○USB2.0(microBタイプ)
○SDカードスロット:SDカード(最大2GB)、SDHCカード(最大32GB)
○本体メモリー:8GB(システム領域含む)。
○PCリンク対応OS:Windows7以降、MacOS10.10以降
○辞書:明鏡国語事典、ジーニアス英和辞典MX、ジーニアス和英辞典MX

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