Intel、VRAM最大24GBのAI向けBattlemage GPU「Arc Pro Bシリーズ」発表 - COMPUTEX TAIPEI 2025

2025年5月20日(火)0時17分 マイナビニュース


Intelは、COMPUTEX TAIPEI 2025の開幕をひかえる台湾・台北市で5月19日、記者向けイベントを開催し、AI・ワークステーション向けの新たなGPU「Arc Pro Bシリーズ」を発表した。ラインナップは「Arc Pro B60」の「Arc Pro B50」の2モデル。ともにBattlemage世代のプロ向けGPUで、上位のB60は24GBもの大容量VRAMを装備。AI推論などの用途で高い性能を発揮するという。
Arc Pro B60/B50は、コンシューマ向けのArc Bシリーズと同様に、IntelのXe2アーキテクチャーをベースに開発されており、AIコア(XMXエンジン)と高度なレイトレーシング・ユニットを搭載。今回、負荷の高いAI推論ワークロードやワークステーション用アプリケーション向けに最適化を施している。スペックで最も目立つのがVRAMの大容量化で、Arc Pro B60で24GB、同B50で16GBものGDDR6を搭載している。価格はB60は未定であるものの、B50は299ドルという参考価格が公開されている。
ほか、AI導入の複雑さを解消するとして、ドライバはコンシューマおよびプロ仕様(ISV認証)のWindowsドライバと互換性があるほか、Linux上では、コンテナ化されたソフトウェア・スタックをサポートする。今後も、さまざまな機能や最適化により順次アップグレードをしていく計画であることも説明された。
同価格帯では大容量なメモリ、主要ソフトウェアとの互換性など、導入コストの面での優位性は高く、LLM開発の裾野をひろげることが期待される。
一方で、最大8基のマルチGPUが可能という拡張性も用意される。これは、開発コードネーム「Project Battlematrix」として発表されたもの。最大8基のArc Pro B60 24GB GPUをサポートしており、プラットフォームで計192GBのVRAMを搭載した中規模(最大1500億パラメータ)かつ高精度なAIモデルを実現するとのこと。
製品のリリース時期だが、Arc Pro B60については今年6月にはVGAメーカーらがサンプル提供の開始を予定しており、Arc Pro B50については今年7月から一般販売が開始される予定となっている。おおむね、今年の第3四半期中には何かしらのVGA製品を手にすることができそうだ。

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