進化したAIスマホ「Zenfone 12 Ultra」が日本発売へ! - 台湾で海外モデルをチェック

2025年5月23日(金)16時15分 マイナビニュース


ASUSは高性能なスマートフォン「Zenfone 12 Ultra」を日本で発売する予定です。詳細な情報は2025年5月28日に公開されるとのこと。台湾を訪問中に、現地で販売されているZenfone 12 Ultraの海外モデルをさっそく触ってみました。
Zenfone 12 Ultraは高精細なディスプレイと大型のバッテリーを搭載したハイエンドなスマートフォンです。ディスプレイは6.78インチのAMOLEDで解像度は2,400×1,080ピクセル、リフレッシュレートはゲームプレイ時最大144Hzと高速なものを搭載。輝度も2,500nitsと明るくなっています。チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Elite。バッテリーは5,500mAhで65Wの急速充電にも対応しています。
本体カラーはセージグリーン、エボニーブラック、サクラホワイトの3色。本体サイズは163.8×77.0×8.9mm、質量は220gです。カメラは広角が5,000万画素、超広角が1,300万画素、望遠が3,200万画素の3つを搭載。なお、フロントカメラも3,200万画素と高画質です。その他、3.5mmステレオミニ端子を備えており、音楽再生時のヘッドホンを自由に選ぶこともできます。
環境に配慮したスマートフォンにもなっており、本体のフレームは100%のリサイクルアルミニウムを使用。またディスプレイのガラスには22%のリサイクルガラスも採用しています。本体の淡い色合いは自然環境を考えた製品であることを意識させると共に、日常的に使っていても飽きの来ないデザインと感じられます。
また、パッケージも再生紙を利用しています。ASUSの環境への取り組みは主力製品であるPC関連でも強く推進されており、エコ素材の採用、エネルギー使用量の削減、製品に含まれる有害物質の制限などのを施策を行なっています。
Zenfone 12 Ultraは最新の高性能チップセットを搭載したスマートフォンですが、ソフトウェアの面でも大きな進化が見られます。今回のZenfoneは「AIスマホ」と呼べるほど、AI機能が満載されているのです。カメラは動画撮影時の手ブレを防ぐ6軸ジンバルにによる光学式手ブレ補正機能にAI補正が加わり、手ブレ補正性能が66%も向上。より滑らかな撮影が可能になりました。そしてAI機能が強化されたことで、カメラの使い勝手が大きく向上しています。
カメラのAI機能は写真撮影後の不要なオブジェクトを囲って消去できる「AI画像消しゴム」、ボケた写真でもシャープな補正ができる「AIアンブラー」により、仕上がりの美しい写真を残すことができます。また、動画撮影用のAI機能も多数搭載。被写体を画面中央に自動追尾する「AIトラッキング」、周囲の雑音を抑えて被写体の声をはっきりと撮れる「AIノイズリダクション」、背景を美しくボケさせる「AIポートレートビデオ」などの機能が搭載されました。
実は、Zenfone 12 Ultraのカメラ性能は前モデルとほぼ同等なのですが、AI機能のおかげで生まれ変わったかのように高度な撮影が可能になっています。AIによるシーン判定もより最適化されたそうです。
また、日常の生活を便利にしてくれるAI機能も多数搭載されています。電話に加えLINEなどSNSアプリの通話でもリアルタイムの翻訳や文字起こしができる「AI即時通話翻訳」、録音した音声でも同様のことができる「AI録音筆記」、WEBページを要約する「AI記事要約」、PDFやWordファイルも同じく要約できる「AIドキュメント要約」などを搭載。最近のAndroidスマートフォンが搭載するGoogleの「かこって検索」も利用できます。なおAI機能の一部はプライバシーを考慮し、クラウドを使わず端末内だけでの処理にも対応します。これまでのZenfoneシリーズと比べると、Zenfone 12 Ultraは「AIスマホ」へと大きく進化を遂げていることがわかるでしょうか。
Zenfone 12 Ultraの日本での価格はまだ発表されていませんが、台湾では14万円台(2万9,990台湾ドル)で販売されていることから、15万円前後になると思われます。Vlogやショート動画をよく撮影する人に向いたカメラは最近のトレンドを反映しており、カメラでスマートフォンを選ぶ人にとっても有力な選択肢になるでしょう。
富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 この著者の記事一覧はこちら

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