授業準備を50%削減、米Microsoftが教育AI「Khanmigo for Teachers」を無料提供 - ネット「日本でも導入してほしい」

2024年5月25日(土)20時5分 マイナビニュース

5月21日、米Microsoftは教育系非営利団体カーンアカデミーと提携し、教育分野におけるAI活用を推進する新たなパートナーシップを発表した。これにより、Microsoftはアメリカの全教育者に対し、AI家庭教師「Khanmigo」の教師向けバージョンである「Khanmigo for Teachers」を無料で提供する。「Khanmigo for Teachers」は、カーンアカデミーの豊富な教育コンテンツを利用して、教師の授業計画の作成や指導をサポートするものとされる。
「Khanmigo for Teachers」は、教師が授業準備に費やす時間を大幅に削減することが可能であり、過去の研究ではその負担を50%以上削減できることが示されているそう。このツールは、教師が生徒の指導に集中できるようにするための時間を提供し、生徒のパフォーマンスを向上させるための洞察や課題の提案を行う。
さらに、「Khanmigo for Teachers」は、MicrosoftのAzure OpenAI Serviceを活用し、OpenAIのGPT-4、Whisper、DALL・E 3といった最新のAIモデルにアクセスできる。これにより、より高品質な教育コンテンツが提供され、教育の持続可能性が高まると期待されている。
カーンアカデミー創設者のSalman Khan氏は、教師が過重労働に悩まされている現状を指摘し、AIの導入が教育をより持続可能なものにすることを強調している。
Microsoftはまた、小規模言語モデル「Phi-3」を利用して、カーンアカデミーの数学指導コンテンツを改善し、Microsoft Teams for Educationでの実践的な学習ツールの提供も目指している。
Microsoftの教育製品担当ヴァイスプレジデントであるDeidre Quarnstrom氏は、このパートナーシップがAIを活用した数学指導のアクセシビリティ、信頼性、エクスペリエンスを向上させる可能性があると語っている。
ネット上では「日本でも導入してほしいが、使いこなすためのリテラシーが必要」「強力かつ素晴らしい取り組み」「教師の役に立ち、無料で使用できるなら大歓迎」「いよいよMicrosoftが教育分野でのAI活用に本格参戦か」「教育の持続可能性向上に貢献することを期待」などの声が寄せられている。

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