Amazon Echoで多機能スマートリモコン「RS-WFIREX3」を使って分かったこと エアコンの電源オン・オフ、運転モードや温度まで操作可能

6月5日(火)0時5分 ITmedia PC USER

ラトックシステムのスマートリモコン「RS-WFIREX3」(左)。Amazon Echo(右)と組み合わせることで、エアコンのオン・オフはもちろん、運転モード変更や温度調節にも対応できる

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 家電製品のリモコン機能をエミュレートすることで、スマートスピーカーから音声で家電製品を操作できるのが「スマートリモコン」だ。もっとも、操作できるといっても電源のオン・オフしかできない製品も少なくないため、想定していた使い方ができず嘆いている人は少なくないはずだ。
 そうした意味で、かなり細かな機能のコントロールにも対応できるのが、ラトックシステムの「RS-WFIREX3」だ。今回はこの製品を、Amazon Echoから使う場合のコツについて紹介していこう。
●「スマートホームスキル」と「カスタムスキル」に両対応
 いわゆるスマートリモコンを、Amazon Echoから制御するための仕組みは2種類ある。1つは「スマートホームスキル」を、もう1つは「カスタムスキル」を利用する方法だ。Alexaスキルを利用する点において違いはないが、この両者は性格が大きく異なる。
 スマートホームスキルは、命令は簡単だが、ざっくりとした操作しかできない。具体的には、スマートリモコンの名前を音声コマンドに含めずに「Alexa、エアコンを付けて」と呼び掛けるだけで電源をオンにできるが、できるのは電源のオン・オフのみ。運転モード(冷房、暖房、送風)の変更や、室温のコントロールといった細かい制御は行えない。
 一方のカスタムスキルは、命令が複雑だが、その分細かい操作にも対応できる。具体的には、前述のような運転モードの切り替えや、室温の調整までもが可能になる。ただし命令はやや複雑で、「Alexa、○○(スマートリモコンの機器名)でエアコンを××して」と、スマートリモコンの機器名(呼び出し名)を音声コマンドに含めなくてはならず、それ故に言い間違いや誤認識も生じやすくなる。
 つまり一長一短というわけだが、ほとんどのスマートリモコンは、このどちらかにしか対応していない。今回紹介するラトックシステムのRS-WFIREX3も、従来はカスタムスキルにしか対応しておらず、「Alexa、エアコンを付けて」と呼び出し名を省略することができなかった。
 しかし2018年3月になって、RS-WFIREX3がスマートホームスキルにも対応したことで、状況が大きく変わった。つまり利用する家電製品や機能によって、スマートホームスキルとカスタムスキルの使い分けが可能になったのだ。
 両スキルは排他利用ではなく同時に使えるので、例えばエアコンの場合、電源をオンにするだけならば「Alexa、エアコンを付けて」で反応するし、温度を変更したければ「Alexa、家電リモコンで冷房を26度にして」と呼び掛ければよい。後者も呼び掛け名を省略できれば理想的なのだが、少なくともどちらか一方でしか操作できない他のスマートリモコンに比べ、利便性は高い。
●それぞれのスキルごとにセットアップを実行
 スマートホームスキルとカスタムスキルは全く別のプログラム故、セットアップもそれぞれについて(つまり2回)行う必要がある。手順をざっくりチェックしておこう。なお家電製品(今回の例ではエアコン)は、この時点で既にスマートリモコンから操作可能になっているものとする。
カスタムスキルの登録方法
 まずはスマートフォンの「家電リモコン」アプリを起動してログイン。「Amazon Alexaの設定」から「カスタムスキルを選択」を選び、Alexaから操作したい家電を選ぶ。エアコンを選んだ場合、温度設定のオプション画面が表示されるので選択し、操作を完了させる。
 続いて「Alexa」アプリを起動し、スキルを探して有効化する。今回はカスタムスキルを利用するので、「スマート家電コントローラ用スマートホーム」ではなく、「スマート家電コントローラ」を選択する。指示に従って家電リモコンのメールアドレスとパスワードを使って認証を行い、リンクが完了すると操作可能になる。
 と、テキストで書くと簡単なのだが、実際にはあちこちにトラップが潜んでいる。1つは後半、Alexaアプリからスキルを選択するところで、前述のように「スマート家電コントローラ用スマートホーム」ではなく「スマート家電コントローラ」を選ばなくてはいけないのだが、注釈をよく読んでいないと、検索して最初に出てきた前者を選んでしまいがちだ。
 また家電リモコン側で設定を終えてAlexaアプリに切り替える際、「Amazon Alexaアプリを起動する」ボタンの下にもう1つ「完了」ボタンがあり、どちらを押してよいのか迷いがちだったり、家電リモコンで付けた家電製品の名前がAlexaでは反映されなかったりと、細かいところを見ていくとつまづきやすいポイントは多岐にわたる。
 これらのほとんどは、説明や注釈がどこかに書いてあるのだが、いかんせんその量が膨大なので、全部目を通すとなると逆に混乱しかねない。じっくりとそれらを読むのが苦にならない人はそれでもよいが、そうでない人はいったん試してみて、うまくいかなければ登録を解除してAlexaとの連携を最初からやり直すくらいのつもりで行った方が、ゴールに早くたどり着けると思う。
スマートホームスキルの登録方法
 スマートホームスキルの登録方法は、カスタムスキルよりもさらに複雑だ。というのも、Alexaでスキルをインストールした後に、デバイスの検出を行う必要があるからだ。
 まずはカスタムスキルと同様、スマホの「家電リモコン」アプリを起動してログイン。「Amazon Alexaの設定」から「スマートホームスキルを選択」を選び、Alexaで操作したい家電を選ぶ。エアコンを選んだ場合、温度設定のオプション画面が表示されるので選択し、操作を完了させる。画面のデザインこそ異なるが、この辺りのフローはカスタムスキルと同じだ。
 続いてAlexaアプリを起動し、スキルを探して有効化する。今度はスマートホームスキルを利用するので、「スマート家電コントローラ」ではなく、「スマート家電コントローラ用スマートホーム」を選択する。指示に従って家電リモコンのメールアドレスとパスワードを使って認証を行い、リンクを完了させる。
 続いてAlexaアプリを開き、デバイスの検出を行う。具体的には、Alexaアプリで「スマートホーム」を開いて「デバイスの検出」を実行する。今回の例だと「エアコン」というデバイスが検出されるので、ここでようやく、音声コマンドによる電源オン・オフができるようになるというわけだ。
●対話式の操作にも対応
 以上2つの設定を行えば、電源オン・オフの場合は「Alexa、エアコンをオンにして(オフにして)」というシンプルな音声コマンドで、運転モード切り替えや温度調整の場合は「Alexa、“家電リモコンを使って”冷房を26度にして」というやや長い音声コマンドで、それぞれ操作が可能になるというわけだ。
 ちなみにカスタムスキルについては、対話式での操作にも対応している。具体的には「Alexa、家電リモコンを開いて」と呼び掛け、まず「スマート家電コントローラ」を起動する。すると音声ウィザードが起動して「何をしますか」と問いかけてくるので、そこであらためて「冷房を26度にして」「電源をオフにして」などと指示を行うのだ。
 こちらの方法であれば、音声コマンドを忘れていて呼び掛け方が分からなくとも、「スマート家電コントローラ」側から選択肢を教えてくれるので、高い確率で目的の操作まで到達できる。音声コマンドが覚えきれなければ、こちらの方が便利かもしれない。
 いずれにせよ、他のスマートリモコンでは、スマートホームスキルとカスタムスキル、どちらかにしか対応しないことがほとんどなので、基本操作のほとんどが音声で行えるRS-WFIREX3は貴重な存在だ。
●音声コマンドを送ってから反応するまでの間が課題
 ただし問題が大きく分けて2つある。1つは家電リモコン自体のセットアップも含めて、設定手順が複雑、かつ難解であること。そしてもう1つは、音声で呼び掛けてから、実際に信号が送られて家電製品が反応するまでに、かなりの間があることだ。
 特に後者は、呼び掛けて一拍置いて「あれ? 音声コマンドを認識してくれなかったのかな?」と首をひねろうかというタイミングで「ピッ」という音がして運転が始まるなど、数秒ものブランクがある。ひどい場合は「エアコンから応答がありません」という回答がAlexaから返ってきて、その直後に運転が始まることすらある。
 これはどうやらクラウドの接続先が海外にあることが原因のようで、少なくとも現時点では、きびきびと動かしたいというニーズには向いていない。たとえ遅れても100%反応するのなら気長に待っていればよいが、まれに本当に反応しないこともあるので困りものだ。
 といったわけで、機能自体は優秀ながらも使い勝手が大きな課題、というのがRS-WFIREX3の評価になる。「対応している」と「快適に使える」の違いを、これだけ実感できる製品も珍しい。ポテンシャルはあるのだが、本筋と違うところで損をしている格好だ。
 なお、RS-WFIREX3はGoogle Homeにも対応しており、エアコンの操作においては、むしろそちらの方が快適に使える印象だ。次回はGoogle Homeと組み合わせて使う場合の手順を紹介する。
【連載:山口真弘のスマートスピーカー暮らし,ITmedia】

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