海外旅行保険のサポートに感動!実際に受けられたサポートと補償内容
2019年6月14日(金)12時0分 しむぐらし by BIGLOBE
海外旅行へ出かける際、ほとんどの方は海外旅行保険に加入すると思います。筆者も同じく、毎回の海外旅行では欠かさずに加入していました。そして、幸いにもその海外旅行保険の恩恵を受けることなく、毎回の旅行を無事に終えることができていました。ゆえに、保険の補償内容がどんなものなのかを、実はざっくりとしか理解しておらず、何かあったときの御守り、程度の感覚でした。
しかし、先日、子連れでは初めてアメリカ旅行へ行ってきたのですが、ついにその海外旅行保険のサポートに頼るシーンが訪れました。現地で子供が熱を出してしまったのですが、そのサポートの充実ぶりが感動するほど素晴らしかったのです。
今回は、その一部始終をお伝えしたいと思います。
ファミリータイプの海外旅行保険に加入
今回の海外旅行保険はファミリープランで加入していきました。子供が生まれる前の夫婦2人だけのときは、夫婦それぞれ個人タイプのものに加入して海外旅行へ行っていたのですが、今回からは子供もカバーできるファミリータイプに。8泊9日のアメリカ旅行で家族3人分の加入料金は24,000円位でした。
海外旅行中に負ったケガや病気の補償、携行品の補償、そして24時間対応のサポートデスクなどがあるものです。ロングステイなどの長期滞在に向いており、携行品損害や賠償責任の保険金額が家族共有となるもので、保険証券も家族で共通のもの。よって所持する書類も無駄に多くならず煩わしくありませんでした。
最終宿泊日に子供が40度の高熱に!
子連れとしては初の海外旅行ということもあり、何より往復のロングフライトのことばかり心配していました。しかし、予想に反して行きのフライトは、割と制御できる範囲で収まってくれました。
そうして現地に着陸し、「意外にすんなりだった」とまずは妻と二人でほっと一安心。
現地では、NBAを観戦しに行ったりショッピングを楽しんだりと、8泊9日の旅行はスムーズに、言い換えればあっという間に過ぎて行きます。
そうして迎えた、現地での最終宿泊日。帰りの飛行機を翌日に控え、この旅が終わることにしみじみしていたところ、突如子供が熱を出してしまいました。しかも40度の高熱です。普段見たこともないようなぐったりした表情。力が抜けてしまったように妻に抱かれる子供を見て、これはヤバイ、と正直思いました。
日本にいたとしてもこの症状を目の当たりにしたら焦るだろうに、現在自分たちがいるのは言語が異なるアメリカ。まず病院をどうやって探したらいいか、病院に行ったらどのように症状を伝えたらいいか、これから待ち受けるであろう一つ一つのミッションに不安ばかりが募るとともに、負担の大きな旅行に連れてきてしまった息子よゴメン、と自己嫌悪にも駆られました。
保険会社のサポートのスゴサを知ることに
さて、ここからが本題です。子供の発熱を機に、筆者と保険会社のサポートデスクとのやりとりがスタートするわけですが、そのサポートぶりがどんな内容であったか、補償内容やサービス内容を要点ごとに紹介していこうと思います。
翌日すぐに行ける病院を探してくれる
初めて保険会社に電話をしたのは、発熱後すぐ、現地の金曜日の夕方でした。電話越しに応対をしてくれたのは日本人で「ご両親もご不安かと思います」といったような労いの言葉をもらい、少し落ち着いたのを覚えています。
子供の症状を伝えると、「翌朝の土曜の朝一から診療してもらえる病院をお探しします」と言われ、翌朝までにしっかりと2つの候補をメールで送信してくれました。日本とアメリカで17時間の時差があったため、メールでも情報を受け取れるのはよかったなと思います。
しかも、我々のいるアメリカの現地時間に合わせてアメリカの翌朝に、補足の電話もしてきてくれました。おかげで無駄に電話を待つ必要もなく、親としてもしっかりと夜間に休息をとったうえで翌日の通院へ挑むことができました。
病院や薬局で電話ごしに通訳もしてくれる
また、こんなこともしてくれました。病院や薬局へ行った際に言葉が通じず困った場合は、電話をかけてくれれば電話越しに通訳もしてくれると言うのです。
現地アメリカの病院では、病院独自の通訳サービスが用意されていたので保険会社の通訳は利用しなかったのですが、その後に寄った薬局では、この通訳サービスに助けてもらいました。薬局のスタッフとの意思疎通がうまくいかなかったため保険会社にその場で電話をし、私たちが日本語で話し、電話越しに保険会社の方が現地の薬局の人へ英語で話をしてくれたのです。
自分たちの英語のレベルでは到底伝えることができない内容だったので、この通訳サービスはとてもありがたかったです。
専門医療スタッフに電話相談もできる
さらに驚いたことに、この保険会社には専属の医療スタッフチームが存在しました。どういうことかというと、子供の症状のことや薬を飲むタイミングなどに迷った際、保険会社のスタッフとは別に、医療スタッフチームの方にも電話で相談ができるのです。
このような薬をもらったのだが飲むべきタイミングはいつ頃が良いか、また微熱がずっと続いているが子供の機嫌自体は良くなっている、この場合多少熱があったとしても帰国を考えても良いだろうか、といった相談にも医師として適切にアドバイスをしてくれ、私たちが帰国を判断をする上でとても重要な助言を与えてくれました。
金銭面でも大助かり!20万円以上も補償してくれる
帰国前日の発熱、そして病院では軽い中耳炎とも診断され、帰国を先延ばしすることになりました。当然、当初乗る予定だった復路の飛行機はキャンセルしました。格安航空券だったため、費用の払い戻しは一切ありません。また滞在先のアパートメントも、子供の症状が落ち着くまで延長することになりました。
結果的には、当初の帰国日から3日遅れで帰国することになるのですが、それにより、延長した宿泊費や新たに取得した航空券等の出費が増えたことになります。そのうち今回の海外旅行保険の補償対象になるのは以下の通りでした。
項目 | 数量 | 小計 |
病院 | 診療×2回 | 約34,000円 |
病院までの交通費 | 2往復×両親2名分 (子供は料金不要) | 約2,200円 |
薬 | 処方箋による3種 | 約2,400円 |
宿(アパートメント) | 延長3泊分 | 約31,200円 |
飛行機代 | 復路 > 子供分(全額) | 84,800円 |
飛行機代 | 復路 > 両親分(1人最大5万) | 100,000円 |
現地SIMカード | 延長3日間 × 両親2名分 | 約3,000円 |
※金額に「約」がついているものは、ドルで支払いをしたもの
このように、およそ25万円近くを補助してくれたのです。
ラッキーだったのは、宿泊場所の料金体系が人数単位でなく部屋単位での料金体系だったために、延長分は全額が補償の対象となったことです。もしこれがホテルのように大人はいくら子供はいくらといった人単位での料金体系であれば、子供の宿泊費の延長分しか保険の対象にはなりませんでした。そういう点では、1部屋いくらという料金体系のアパートメントに宿泊していたわれわれは運がよかったといえます。
また、ダメモトで聞いてみたのですが、現地SIMカードの延長料金も補償の対象内になる、と聞いた時には、そんなところまでカバーしてくれるのか! と大変驚かされました。
ただ、決して自己負担がゼロだったわけではありません。上記の飛行機代については、両親分は1人最大5万円までの補助でした。実際は不足分として約11万円を自己負担している事実もありはします。
24時間いつでも相談できる電話窓口に「落ち着き」と「勇気」をもらう
そして、当記事で当たり前のように「電話サポート」と述べてきましたが、24時間、日本語対応の電話サポートが受けられる、というそもそものありがたみを忘れてはいけません。
子供の高熱に不安ばかりが募りましたが、電話ごしに真摯に対応してくださるスタッフの方の声から落ち着きを取り戻すとともに、これだけのサポートがあるならなんとかなりそうだ、という勇気も頂くことができました。
24時間対応のため、日本とアメリカの時差などを考慮することなく、電話したいときにいつでも電話してよい、というのも良いポイントといえるでしょう。
旅の安心感が全然違う
いつもは海外旅行保険を御守り程度にしか思っていませんでしたが、こんなにも手厚いサポートを受けられるとは正直思ってもみませんでした。自分たちには味方がいる、自分たちのためにこんなにたくさんの人がサポートしてくれる、ということがわかると親としても安心感に包まれました。この旅行保険のサポートがなかったら、到底自分たちではクリアできない、あるいはあまりにも時間のかかる難関ばかりだったと思います。
これから海外旅行に行かれる方は、もちろん海外旅行保険に入って出国される方がほとんどだとは思いますが、特に小さなお子さん連れで旅行される方は、その海外旅行保険の補償内容やサポート内容をよくご確認の上で加入をされるとともに、その保険を行使しなくてはならなくなったときのことまでシミュレーションをしておくとより良いのではと思いました。そのためにも、この記事が少しでも子連れの親御さんの海外旅行のヒントになることを願います。