ティム・クック、スタンフォード大学卒業式でスピーチ「責任なき主張はない」

6月17日(月)20時0分 GIZMODO


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Image: Stanford/YouTube

6月16日、日曜日、スタンフォード大学の卒業式にて、Appleのティム・クックCEOがスピーチを贈りました。スタンフォード卒業スピーチといえば、スティーブ・ジョブズの「Stay hungry, stay foolish」が有名ですが、クックCEOのスピーチはAppleの信念を前面にだした内容となりました。

Apple、そしてクックCEOは、プライバシという点で我々は他社とは根本的にスタンスが違うということを常日頃から強調しています。iOS端末は、Googleなどの強豪他社と比べ取得するユーザー情報が少なく、Android端末よりセキュリティも考慮していること。サードパーティにApple IDサインインを提供しさらなるセキュリティ強化に努めていること。ヘイトスピーチは厳しく対応し、誤情報にもアンテナを張っていることなどなど。クック氏が誇るAppleの取り組みは多くあります。今回の卒業スピーチでは、この誇りを少々アグレッシブに表現。ライバルを名指しすることすらないものの、シリコンバレーの他社テック企業が自社のサービスに対して責任を追えていないと批判しました。

人間は作りあげたもので決まるスピーチ内から、手厳しい箇所をいくつか。

「近年、誇るべきイノベーションを生み出す業界という印象を失いつつあります。責任をとらずに、作り出したものの主張をするばかり」
「毎日起きるデータ漏洩、プライバシ迫害、無知なヘイトスピーチ、世界的対話を邪魔するフェイクニュース、一滴の血と引き換えに起きる嘘の奇跡」
「多くの人が、目的のためには犠牲はしかたないと考えているように思います。しかし、信じようが信じまいが、あなたという人間は、あなたが作りあげたもので決まります。誰かが言わなければならないこの状況に違和感を感じますが、カオスを作り出してしまったなら、そのカオスに対する責任を逃れることはできないのです」

クックCEOは、プライバシの欠如とデジタル監視社会は、(当時この状態ならば)シリコンバレーは始まる前に終っていただろうと業界の現状を嘆きました。

スピーチ全体の要約は、クックCEOから卒業生へのアドバイス「間違いから学んでほしい。成果物に対して主張するならば、まずはそれについての責任があることを知ってほしい」の一言にすべて詰まっています。

もちろんAppleにだって、App Storeが独占禁止法にふれるとか、税金逃れでタックスシェルター使うとか、突かれると痛いところもあります。ただ、スピーチを聞いていると、クックCEOとしては、(完全解決には至らなくても)少なくともそれに真摯に対応しているという自負があることが伺えます。

卒業式の様子は、スタンフォード大学の公式YouTubeにアップされています。クックCEOのスピーチは1:12:15頃から。

Source: YouTube

GIZMODO

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