【格安イヤホン探訪】オーディオテクニカの1260円のイヤホンには「ベースディメンションエキサイター」っていう必殺技みたいな機能が搭載されている

2024年7月4日(木)12時0分 ロケットニュース24

私(佐藤)は普段、格安イヤホンをアマゾンか楽天市場で探している。だが近頃、この探し方に限界が来ていると感じている。というのも、数が多すぎてどれがどれだかよくわからない。

1500円台までに絞って探しているのだが、その価格帯が1番粗悪品が多く、魅力的な売り文句のついた微妙な製品ばかりひっかかってしまう。こりゃしんどい……。

ってことで実店舗で探すことにした。新宿西口のヨドバシカメラのオーディオコーナーにいくと、検索では見つからない製品に出会うことができたのである。今回はそこで見つけた「オーディオテクニカ」のインナーイヤーイヤホンについて紹介しよう。

・包装は控え目にして…
購入したのは、オーディオテクニカの「ATH-C505」である。ヨドバシでの価格は税込1260円。メーカーの販売価格は税込1650円だったので、ほんの少し得をした。発売日は2011年6月なので、10年以上販売されているロングヒット製品といえるだろう。

で、製品のことを細かくお伝えするまえに、まず一言いわせて頂きたい

包装が過剰なんだよ〜、ゴミがいっぱい出ちゃうじゃないか。それもプラゴミが〜。最近の有料イヤホンはどれも箱だけ、紙だけなので、この製品も包装を見直して頂きたい。

そんでまあ、製品は本体とコードホルダーのみ。

カナル型ではなく、オープンイヤー型なのでイヤーピースは不要。したがってピースは付属していない。

カナル型のドライバーサイズは直径10ミリのものが主流であるのに対して、これは大口径の15ミリである。サイズが大きい分、音質にも期待ができる。

これの最大の特徴は、背面のダクト部分。「ベースディメンションエキサイター」と名付けられており、ハウジング内部にこもりがちな音を抜くことで、音の輪郭を強調し、低音域に厚みを加えるのだとか。

装着してみると耳の収まりは、いまひとつといったところ……。私は普段カナル型を使っているので、耳にしっかり収まる方が落ち着く。ひさしぶりのオープンイヤー型なので、ややしっくり来ない気が……。

・聞き比べ
今回の検証材料は、映画「ロッキー4」のテーマソング、サバイバーの「Eye of the Tiger」である。まずはいつものように、JVCケンウッド「HA-FX6-T カナル型イヤホン」で聞いてみよう。

この曲はイントロの力強いユニゾンから始まり、次第にダイナミックに展開していくロックである。強敵との戦いに挑むロッキーの姿を、見事に音楽で表現している。

バランス感覚に優れた「HA-FX6-T」はしっかりとした低音、のびやかなボーカルの高音、両方を上手く表現している。ロックを聞くには少々物足りない面も否めないのだが、とにかく音のバランスは心地よい。

次に「ATH-C505」でも聞いてみよう。

冒頭のジャッ! ジャッジャッジャ! のところで、音の力強さに「おお〜!」と声が出たものの、その感動は持続しなかった。

たしかに低音はかなり豊かだ。けど、低音域に重きを置きすぎていて、高音もこもったように聞こえてしまう。音のメリハリが弱くて、ボワ〜ンボワ〜ンと響いて聞こえるのだ。

正直にいうと、音の輪郭は強調されてない……。足取りの重いロッキーが、ぜいぜい息をつきながら、走っている姿が脳裏に浮かぶ

ということで、順位の変動はなしです。

1.JVCケンウッド「HA-FX6-T カナル型イヤホン」 税込821円
2.セブンイレブン(JVCケンウッド)「HA-FX711F-B」 税込1207円
3.ナガオカ「ハイレゾ音源対応イヤホン P908IB」 税込1298円

このランクは随時更新していきたいと思う。皆さんの音楽ライフの参考になれば幸いである。

参考リンク:オーディオテクニカ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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