iTunesのないmac OSは至福。Catalinaのベータ版で実感

7月16日(火)12時30分 GIZMODO


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Image: Gizmodo US

今までお互いつらかった。おつかれさま、iTunes。

今年6月のWWDCで、AppleはiTunesからの脱却を発表しました。iTunesがなくなるのは秋に公開予定のmacOS Catalinaからですが、そのベータ版はPublic Betaプログラムに登録すれば誰でも今すぐ使えます。使い慣れたiTunesを惜しむ人もいるかも知れませんが、今ベータ版macOS Catalinaを試している米GizmodoのAdam Clark Estes記者は、すごくすっきりして快適みたいです。以下、どのへんが気持ちいいのか、Estes記者からどうぞ。

僕はiTunesの死を何年も待っていた気がします(過去記事を検索したら、4年前からでした)。建て増し建て増しでふくれあがったこのソフトウェアは、どこに何があるかわかりにくく、使いにくく、今ますます時代遅れになりつつあります。なので、ベータ版macOS Catalinaを立ち上げてiTunesのない世界を体験した僕の喜びといったら…至福でした。

Catalinaを実際使えば、みなさんもきっと至福を感じ、元に戻りたいとは思わないことと思います。

機能が肥大化していたiTunesiTunesの死は、6月のAppleのWWDCで発表されました。スマートなセキュリティ機能とか、高級おろし金の異名をとるMac Proの発表と並んで、Appleのソフトウェア担当上級副社長・クレイグ・フェデリギ氏はiTunesの歴史をうきうきと振り返り、それが人々の生活にいかに喜びをもたらしたか、そこにAppleがどんな機能を詰め込んできたかを語りました。でもそこでフェデリギ氏は、AppleはiTunesにカレンダーやメール機能も詰め込むべきだ、とジョークを飛ばしました。それがジョークになってしまうのは、iTunesが今までさんざいろんな機能を取り込んで肥大化していて、この後唯一できるまともな対応があるとしたら、それを廃止することだからです。だからAppleは、iTunesをやめたんです。

iTunesはMusic・TVなどのアプリに分割macOS Catalinaには、iTunesが入っていません。代わりに、目的ごとにMusic、Podcasts、TVと別々のアプリが用意されています。Macとつながる端末の管理はFinderに移行しましたが、これはそもそも最初からこうなってた方がよかったんじゃないかと思います。今回ベータ版を入れたことで、MacがiOSデバイスを他のアクセサリと同じように取り扱ってくれるようになり、ほとんどショッキングなほどでしたが、FinderからでもiTunesと同じように細かい管理が可能です。iTunesがなくなったことで、すべてに筋が通ったように感じられます。


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Image: Gizmodo US
Musicアプリ=余計な機能をそぎ落とした感じ新しい使い勝手はなんとなくiTunesでのそれと似てはいますが、やっぱり新鮮です。MusicアプリはiTunesの余計な機能を削ぎ落としたものみたいに感じますが、Apple Musicと自分のミュージックライブラリの専用セクションが左側に表示されています。つまり自分で持ってる楽曲と、Apple Musicでストリーミングしてるものとで混乱することがなくなりました。新しくはなっても、これまで好評だったGeniusの機能はMusicアプリに引き継がれていて、Genius Shuffleもできるし、Genius Playlistも作れます。


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Image: Gizmodo US
Podcastアプリ=前よりずっと聞きやすいPodcastアプリもMusicアプリとほぼ同じですが、Apple Musicからストリームできるポッドキャストのセクションと、すでにダウンロードしてあるか、購読しているポッドキャストのライブラリのセクションがあります。iOS 13のPodcastアプリはまだ試してないんですが、macOS Catalinaでは前よりポッドキャストがずっと聞きやすくなりました。

TVアプリ=圧倒的に見やすくなっている意外と一番新鮮だったのはTVアプリでした。レイアウトはApple TVで映画やTV番組を見てるときと似ていて、サムネイルが大きくて見やすいです。新たに「Watch Now」タブができて、コンテンツにより早くたどり着けます。画面左側のレールを見ながら操作するMusicとかPodcastアプリと違い、TVアプリは画面上部にメニューがあり、映画、TV番組、キッズ、ユーザーのライブラリ、と並んでいます。

ライブラリの見え方もすごく良くて、自分が何を持っていてお金を使わずに見られるのか、シンプルなフィードとして全部見られます。画面左側では、映画、TV番組、レンタル、ジャンルのくくりでコンテンツを選べるようになっています。メニュー構造全体が理にかなっていて、これまでのiTunesでの映画やTV番組視聴体験とは段違いの使いやすさです。僕は今まで何回も、iTunesの使いにくさのために、何かをレンタルしてるのにそれを探し出せないってことがありました。


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Image: Gizmodo US
今までのiTunesってカオスだったんだな…ここまで僕はiTunesのないmacOS Catalinaを絶賛してきましたが、僕が使ったのはバグだらけのベータ版だってことにご留意ください。ベータ版ソフトウェアをインストールすると、いろいろ厄介なことが起こりえます。なのでiTunesの後継アプリ群はまだ完全に機能してもいないんですが、それでも僕はiTunesよりずっと良いと思っているし、iTunesの不便さをますます感じてます。もうベータじゃない現行macOSに戻りたくないし、そこでR&Bのプレイリストを探したりすることを想像するだけで辛いです。macOS Catalinaはまだベータですが、それでも改めて、今までのiTunesってカオスだったんだな…と実感しています。

ただ僕は、Catalina正式版がリリースされれば反発する人も出てくると思っています。長年かけてiTunesライブラリをきっちり整理したり名前を付けたりしてた人たちは、新アプリでいくつかの機能がなくなってることに気づいて怒り出すかもしれません。ただ、現在のCatalinaベータ版から最終リリース版までに追加変更される部分もあるかもしれないので、その問題は僕が今思うほどじゃないかもしれません。あとは古いライブラリを新アプリに移行させるときにうまくいかない人もいるかもしれませんが、僕個人的には、ライブラリがごく少なくて全然整理もしてなかったので、問題ありませんでした。macOS Catalinaになったら整理するのも簡単にできそうなので、その点も楽しみにしています。

iTunes for Windowsは継続iTunesという存在は、まだ完全になくなったわけじゃありません。Appleいわく、iTunes for Windowsは現状通り存在し続けるそうです。あとはAppleがLGやSamsung、ソニーのスマートTV用に作ったiTunesアプリも継続されるようです。iTunes StoreはmacOS Catalina上で存続するのですが、長期的にどうなるかはまだわかりません。たとえば僕はTVアプリ経由で映画をレンタルしたんですが、購入手続きはiTunes Storeで処理されてました。

iTunesなしMacには期待していいです
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でもMusicアプリで音楽を買う方法を確かめようとしたところ、いつもApple Musicに連れて行かれました。iTunes StoreにはApple Musicの他にそれ用のセクションができるだろうという説もありますが、僕がこれまで使ったバージョンのアプリではそれがありませんでした。iTunes Storeにアクセスできたのは、自分が持っている曲を右クリックして、それをiTunes Storeで開くという方法だけでした。ちなみにそこで見えたストアは、macOS Mojaveでアクセスできるのと同じバージョンのようでした。

そんなわけで、着々と進んではいるものの、iTunesなしのMacの世界が完成するまでにはまだ少し時間がかかりそうです。とりあえずmacOS Catalinaは、未来に向けた大きな飛躍のように感じられて、そこではすべてが今までより少し簡単に、美しくなっています。この秋には、みんなが今の僕と同じ喜びを無料で手に入れられます。もちろんこれまでのiTunesが大好きで、新しい環境に抵抗がある人もいるとは思いますが、抵抗しなくていいと思います。iTunesと、iTunesが長年かけて背負い込んできた重荷がなくなったことで、Macの世界は今までよりもっと素晴らしい場所になりました。

GIZMODO

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