レゾナック、商用アンモニア燃料タグボートに低炭素燃料アンモニアを供給
2024年7月18日(木)19時44分 マイナビニュース
レゾナックは7月17日、日本郵船が商用アンモニア燃料船として8月下旬に竣工する予定のアンモニア燃料タグボート「A-Tug」に対し、使用済みプラスチックをリサイクルして製造した環境性能の高い低炭素アンモニアを供給したことを発表した。
このA-Tugへの燃料アンモニア供給は同日、横浜市港湾局の協力のもと、横浜港本牧ふ頭にてタンクローリーよりフレキシブルホースを介して船舶へ燃料を供給する手法である「Truck to Ship方式」で実施された。供給に先立って、同社ならびに日本郵船、そしてJERAなどの関係者間で協議を重ね、供給に関わる安全な運用方法の確立や港湾地区への安全な輸送・受け入れ体制の構築などを進めることで、燃料供給に関わる作業を安全かつ円滑に完了することができたとしている。
レゾナックは1931年、川崎事業所にて国産技術を使ったアンモニアの生産に成功して以来、90年以上にわたり日本のアンモニアの安定供給に貢献してきたと説明しているほか、2003年からは使用済みプラスチックを水素やアンモニアなどにリサイクルするプラスチック原料化事業 −同社ではKPR(川崎プラスチックリサイクル)と呼称− を推進しており、すでに生成された水素は近隣プラントにて化学原料向けや水素ステーションとして燃料電池車への供給などに活用されているとする。
アンモニア(NH3)は、燃焼しても総括式として4NH3+3O2→2N2+6H2Oと書き表せるように二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料として注目されている。しかも、A-Tugに供給する同社のアンモニア「ECOANN(エコアン)」は、家庭や企業からゴミとして排出される使用済みプラスチックを原料の一部に使用したプラスチックケミカルリサイクルにより製造しており、使用済みプラスチックを100%原料にしたアンモニアと化石燃料を100%原料にしたアンモニアとで比較したとき、CO2排出量は80%強の削減を可能にしたとしている。
なおレゾナックでは、長年にわたって蓄積してきたノウハウを活かして、引き続き低炭素アンモニアを安定的に製造し、船舶まで安全に輸送提供していきたいとしている。
このA-Tugへの燃料アンモニア供給は同日、横浜市港湾局の協力のもと、横浜港本牧ふ頭にてタンクローリーよりフレキシブルホースを介して船舶へ燃料を供給する手法である「Truck to Ship方式」で実施された。供給に先立って、同社ならびに日本郵船、そしてJERAなどの関係者間で協議を重ね、供給に関わる安全な運用方法の確立や港湾地区への安全な輸送・受け入れ体制の構築などを進めることで、燃料供給に関わる作業を安全かつ円滑に完了することができたとしている。
レゾナックは1931年、川崎事業所にて国産技術を使ったアンモニアの生産に成功して以来、90年以上にわたり日本のアンモニアの安定供給に貢献してきたと説明しているほか、2003年からは使用済みプラスチックを水素やアンモニアなどにリサイクルするプラスチック原料化事業 −同社ではKPR(川崎プラスチックリサイクル)と呼称− を推進しており、すでに生成された水素は近隣プラントにて化学原料向けや水素ステーションとして燃料電池車への供給などに活用されているとする。
アンモニア(NH3)は、燃焼しても総括式として4NH3+3O2→2N2+6H2Oと書き表せるように二酸化炭素(CO2)を排出しないため、地球温暖化対策に貢献する次世代燃料として注目されている。しかも、A-Tugに供給する同社のアンモニア「ECOANN(エコアン)」は、家庭や企業からゴミとして排出される使用済みプラスチックを原料の一部に使用したプラスチックケミカルリサイクルにより製造しており、使用済みプラスチックを100%原料にしたアンモニアと化石燃料を100%原料にしたアンモニアとで比較したとき、CO2排出量は80%強の削減を可能にしたとしている。
なおレゾナックでは、長年にわたって蓄積してきたノウハウを活かして、引き続き低炭素アンモニアを安定的に製造し、船舶まで安全に輸送提供していきたいとしている。