大林組やNEC、AI活用し土砂積み込みを自動化するシステム開発

7月22日(月)7時32分 財経新聞

システムの構成(画像; 発表資料より)

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 大林組、NEC、大裕の3社は19日、土砂の積み込みを自動で行うバックホウ自律運転システムを、共同で開発したと発表。熟練技能者の掘削や積み込みの操縦技術を、AIを用いることで高い精度で再現しており、大林組は2019年12月に工事現場に導入する予定だ。

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 建設業界では、若年就業者の減少、そして技能労働者の高齢化による労働者不足が深刻化しており、省力化による労働生産性の向上が緊急の課題となっている。そんな中、建設重機を操縦する熟練者の操縦技術を再現した、施設の自動化に期待が寄せられている。建設重機の自律操作による生産性向上を目指し、大林組、NEC、大裕の3社は最初の取り組みとしてバックボウ自律運転システムを開発した。

 バックボウ自律運転システムは、トンネルの掘削や大規模なビル建設の地下掘削工事などで発生する大量の土砂を、自動でトラックに積み込むものだ。

 バックボウのアームやバケットなどを状況に応じて巧みに操作するなど、土砂の積み込み作業には高度な技術が必要となるため、これまでその自動運転の実現は困難とされていた。今回3社が共同で開発したシステムは、大林組と大裕の2社が共同で開発したサロゲートを装着し、NECの「適応予測制御技術」を用いて熟練技能労働者の操作技術を高い精度で再現した。

 また、さまざまな位置に設置したセンサーを、NECの「ネットワークドコントロールシステム」を用いて制御することで、搭乗者の視点のみならず、多様な視点から監視者が遠隔で確認できる。

 今後、大林組は建設生産システムの構築を通じて、熟練技術者不足の解決を目指す。NECは今回の経験を生かしながら、建設現場に役立つソリューションを開発し、建設作業の効率化と安全性の向上への寄与をはかる。大裕はサロゲートの開発を通じて建機の自動操縦の普及を推進する。

財経新聞

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