8月30日はスペースシャトル「ディスカバリー」デビューの日 2度の再起をかけたフライト

8月29日(木)22時22分 財経新聞

スペースシャトル「ディスカバリー」(c) NASA

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 1984年8月30日はスペースシャトルディスカバリーのデビューの日である。だが、この機体が2度も米国中の期待を背負って再起をかけたフライトに挑んだことを知る人は少ない。今日はこのディスカバリーの足跡を振り返ってみたい。

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 先に述べたようにこの機体は1984年8月30日のデビューから2011年の最後のミッションまで実働27年、実に39回のミッションを無事故で完遂させ、世界中の宇宙ファンの期待を背負ってきた。

 アポロやその次のミッションであるスカイラブが使い捨ての船体であったのに対して、スペースシャトルは繰り返し使えることが最大の売りであったが、まさか30年近くも耐用年数があったなどと予想した人はいただろうか。また地球に帰還する際、飛行機のように滑走路に着陸する姿は宇宙旅行の概念を大きく変えるインパクトがあった。

 スペースシャトル計画で実際に宇宙に飛び立った機体はコロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティス、エンデバーの5機である。ディスカバリーはシャトル5兄弟の三男坊にあたる。

 この5兄弟のうち、次男のチャレンジャーが1986年1月28日の打ち上げ直後、爆発事故に遭遇し、7名の尊い命が失われた。この次男の仇を打つべく1988年9月29日に打ち上げられたのがディスカバリーである。

 ディスカバリー自身にとって7度目の宇宙への船出であったが、チェレンジャーの事故の教訓を生かして数々の改良が加えられていた。搭乗員脱出システムを初めて搭載したのもこのミッションからである。

 スペースシャトル5兄弟の長男コロンビアも2003年2月1日、地球への帰還を目前にして空中分解事故を起こし、乗員7名全員の命が失われた。このコロンビアの仇討の重責を担ったのもディスカバリーで、2005年7月26日に打ち上げられ、無事ミッションをこなした。

 このディスカバリーは39回のフライトで、向井千秋氏、若田光一氏、野口聡一氏、星出彰彦氏、山崎直子氏の5名の日本人宇宙飛行士の宇宙でのミッションを実現させたのをはじめ、延べ252名を宇宙へ運び無事地球に送り届けた。1機の宇宙船としての宇宙飛行回数や搭乗者数も、世界記録を保持している。この先どんな宇宙船が誕生するのかは未知数だが、おそらくこの記録は長らく破られることはないものとなるだろう。

財経新聞

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