ソニーのAndroidウォークマン復活!音楽配信サービスを直再生 - IFA 2019

9月6日(金)8時19分 マイナビニュース

IFA 2019に出展するソニーが、Android搭載のハイレゾ対応ウォークマン(2機種)を発表しました。エントリーモデルの「NW-A105」は350ユーロ(約40,000円)、ハイレゾ再生を強化した上位モデルの「NW-ZX507」は830ユーロ(約97,000円)。価格はともに本体のみ。11月から欧州各国で順次発売を予定しています。

IFAでは詳細が明らかにされませんでしたが、日本国内での発売も控えているのではないでしょうか。現行モデルのNW-A50シリーズが2018年10月発売なので、2019年もその時期の登場を期待したいところです。

NW-A105は内蔵メモリーが16GB。外部ストレージとしてmicroSDカードも使えます。ディスプレイのサイズは約3.6インチ、解像度は1280×720画素。同じくIFA 2019で発表されたh.earシリーズのヘッドホン「WH-H910N」とカラーバリエーションをそろえた、レッド、ブラック、アッシュグリーン、オレンジ、ブルーの5色が発表されています。

NW-ZX507は64GBの内蔵メモリーに加えて、microSDカードも使えます。ディスプレイのサイズはA105と同じ約3.6インチ、解像度は1280×720画素。こちらはブラックの1色展開。NW-A105とともに、Android 9.0が採用されています。

Android搭載のウォークマンは2011年に初めて「NW-Z1000」シリーズが発売され、以後2015年発売のハイレゾ対応モデル「NW-ZX2」まで続いてきましたが、以後しばらくの間は独自の組み込みOSを載せたモデルに切り替わっていました。約4年ぶりに「Androidウォークマン」が復活を遂げたことになります。

Androidが搭載されるメリットにはいくつか考えられます。ソニーの担当者はハイレゾやCDから取り込んだ音源だけでなく、SpotifyやAmazon MusicなどAndroidプラットフォームで楽しめる音楽ストリーミングを挙げます。ストリーミングサービスの音源を直接受けて、高音質で聴けることに注目してほしいと語っています。

どちらのモデルも、音楽コンテンツのストリーミング再生はWi-Fi接続で楽しむ仕様。SIMを装着してセルラー通信機能でネットワークに接続することはできません。Wi-Fiに接続できない場所で、Spotifyなどで配信されているコンテンツを聴く場合は、あらかじめファイルを本体ストレージにダウンロードして楽しむスタイルになります。

Google Playストアで公開されている多くのアプリにも対応しています。例えば、ソニーのワイヤレスヘッドホン・イヤホンの上位モデルが対応する「Sony Headphones Connect」アプリをインストールすると、ウォークマンからヘッドホン・イヤホンの各機能やイコライザー設定を操作できるようになります。

ディスプレイも搭載しているので、AmazonプライムビデオやNetflixのコンテンツも端末にダウンロードして、いい音と一緒に楽しめます。

SoCは「1.8GHzのクアッドコア」であること以外は、ベンダー名や詳しい仕様は非公開。ゲーム系のコンテンツもダウンロードは可能ですが、グラフィックの描画、タッチ操作のレスポンスを考えると、スマホのほうが快適かもしれません。ポータブルタイプのマルチメディアプレーヤーとしては、アップルのiPod touchのほうが色んな用途に使えるかもしれませんが、ソニーのウォークマンは「ハイレゾ対応」の高音質な音楽再生に特化しているところが大きな魅力です。

Android搭載のデメリットは、OSを走らせることでバッテリー消費が大きくなることです。同じ条件下で連続音楽再生時間を比べた場合、現行のウォークマンA50シリーズの約45時間に対して、A100シリーズは約26時間と短くなっています。また、現行のA50シリーズはウォークマン単体の価格が2万円台前半なので、今回の新モデルが日本で発売となったとき、価格が少し上がりそうです。
○NW-A105の特徴

スタンダードクラスのNW-A105について、特徴を整理しましょう。音楽再生アプリはオリジナルの「W.Music」がプリインストールされています。192kHz/24bitまでのハイレゾ音源のネイティブ再生に対応したほか、DSD形式は2.8/5.6/11.2MHzの音源をリニアPCM変換により再生できます。また、MQA音源の再生にも対応しました。Bluetoothのオーディオコーデックはハイレゾ相当の高音質が楽しめるLDACが使えます。

ハイレゾではない音源については、高品位にアップコンバートして再生するDSEE HXの機能と、ウォークマンに内蔵されている多彩なイコライザー機能が利用できます。それぞれの機能は上位のNW-ZX507にも搭載されています。

通常のAndroid端末の場合はOSに内蔵されているMedia Volumeで音量を決定しますが、W.Musicアプリで再生する場合はMedia Volumeをバイパス(最大音量にセット)して、ウォークマン独自のマスターボリュームで音量調整を行うため、迫力ある高音質体験を楽しむことができるのが特徴です。

NW-A105本体のタッチパネル液晶は、NW-A50シリーズの3.1インチ・800×480画素よりも約116%の大画面化と、高解像度化を同時に実現しながら、本体のサイズはほぼ変わっていません。本体サイドのキーはボリュームのアップダウンキーを独立させて使いやすくしました。

また、ウォークマンシリーズ独自のインタフェースとして採用されてきたWMポートが廃止され、汎用性の高いUSB Type-Cへと2019年発表モデルから切り替わっています。スマホやヘッドホン・イヤホンにUSB Type-Cを搭載する製品が増えているので、ウォークマンと充電ケーブルを共有できることはユーザーにとっては朗報です。

アンプにはソニー独自のS-Master HXを搭載。現行上位モデルのウォークマン「NW-ZX300」シリーズで使われている高品位なオーディオパーツを採用したほか、本体のキャビネットをアルミブロックからの削り出しによって成形したことで、高い剛性と高音質再生を同時に実現しています。

IFA 2019の会場で、NW-A105のサウンドをヘッドホンの新製品「WH-H910」で試聴することができました。現行モデルのA50シリーズから最も変わったことは音場感がさらに広くなり、低音も透明度が増したことです。ふたつの要素が安定することによって、ハイレゾ再生の解像感が高まり、音のディティールに自然と意識が向けられるようになります。長時間リスニングの心地よさがまた格段に高まることが期待できます。

ちなみに、9月5日にはアジアでもNW-A100シリーズの発売が明らかになり、ハイレゾノイズキャンセリングイヤホンを同梱する、内蔵メモリー32GBの「NW-A106HN」という製品が発表されました。

NW-A105に付属する予定のハイレゾ対応イヤホン「IER-NW510N」と組み合わせると、ウォークマンの設定からノイズキャンセリング機能、および外音取り込み機能が選べるようになりそうです。ノイズキャンセリングや外音取り込みの機能は通知トレイからアクセスして、効果の強弱を設定画面から微調整できるようになっています。

イヤホンのIER-NW510Nは6mm口径のドライバーを搭載し、現行のNW-A50シリーズに対応するハイレゾノイズキャンセリングイヤホン「IER-NW500N」から約50%のサイズダウンを図って、音質・機能は同レベルを維持。装着性を一段と高めています。イヤホン本体の色はウォークマンと統一されたものが同梱される予定です。

○NW-ZX507の特徴

NW-ZX507は現行の「NW-ZX300」シリーズと同等クラスに位置付けられるものと思われるハイエンドモデルです。

NW-A105との大きな違いは、音質がより洗練されていることと、再生可能なハイレゾ音源の幅がより広いことなどです。DSDは11.2MHzまで、リニアPCMは384kHz/32bitまでの音源をネイティブで再生できます。MQAファイルの再生にも対応しました。

また、4.4mm/5極仕様のバランス接続用ジャックを搭載しているので、同仕様のプラグによる有線接続に対応するヘッドホン・イヤホンと組み合わせれば、ステレオイメージが一層鮮明な音楽再生を楽しめます。ソニーのイヤホンとの組み合わせによるノイズキャンセリングと外音取り込みの機能は、ZX500シリーズには搭載されていません。

ZX300シリーズとの機能面の違いは、ZX500シリーズはAndroid搭載であることのほかに、ディスプレイが大きくなったことや、手のひらになじみやすい曲線を活かしたデザインになったことなどが挙げられます。NW-A105と同じく、デジタル接続のインタフェースはWMポートからUSB Type-Cに切り替わっています。また、Android搭載によって内蔵バッテリーによる連続音楽再生時間は少し短くなりました。USB-DACやBluetoothレシーバー機能も省略されています。

IFA 2019会場のデモコーナーで、密閉型上級ヘッドホン「MDR-Z7MK2」と組み合わせて、音楽配信サービスのTIDALとSpotifyのサウンドをチェックしました。音については内部の高音質パーツを洗練させたことによって、バランス出力とアンバランス出力ともに広大なサウンドステージの表現力に磨きをかけています。

上位のウォークマン「Signatureシリーズ」に迫るほど、鮮やかでエネルギッシュなボーカルと、鋭く打ち込まれる低音の底力が、ZX300シリーズと比べてまた格段に高まっている印象を受けました。音の定位感がスピーカー再生に迫るほど立体的です。このクラスのポータブルオーディオプレーヤーとしては他に類を見ないほど、クリアで見晴らしの良い音場感が再現できていると感じました。

マイナビニュース

「ソニー」をもっと詳しく

「ソニー」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ