iPhoneは何年で買い換えるのがベスト? 買い替えを検討するべき“2つの寿命”とは
2024年9月13日(金)20時15分 All About
iPhoneの買い替えについて、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
iPhoneは何年で買い換えるのがベスト?
(回答)
iPhoneの買い替え時期は、一般的に3〜5年が目安とされますが、実際のタイミングはバッテリーの劣化、パフォーマンスの低下、ストレージ不足、カメラ性能への不満など、個々の使用状況により異なります。また、最新のiOSへの対応状況も重要な要素ですが、古いiOSでもサポートが続いている限りは使用可能です。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
iPhoneを買い替えるべきタイミングは?
iPhoneを買い替えるべきタイミングは、2つの「寿命」から判断しましょう。■iPhoneの寿命
iPhoneの寿命は一般的に3〜5年程度といわれています。Appleの公式サイトでも、以下のように記述されています。
「最初の所有者を基準にした使用年数について、macOSまたはtvOSを搭載したデバイスは4年、iOS、iPadOSまたはwatchOSを搭載したデバイスは3年とするモデルを採用しています。ほとんどのApple製品は耐用年数がこれよりも長く、多くの場合最初の所有者から別のユーザーに譲渡または転売されるか、Appleによって回収されます。」
ただしこれはあくまで目安であり、「5年経過したら買い替えるべき」などと使用年数のみで判断することは難しいです。実際にはバッテリーの劣化具合やパフォーマンスの低下具合などによって、使用の可否を判断するのがよいでしょう。
■ソフトウエアサポートの寿命
もう1つ「寿命」として考慮すべきなのは、最新OSに対応できるかどうかです。
Appleでは一般的に、発売から6年以上経過したiPhoneのサポートを終了し、これらのデバイスへの最新iOSアップデートを提供しなくなるといわれています。例えば2024年8月19日現在で最新の「iOS 17.6.1」の対象は「iPhone XS 以降」とされていて、それよりも前の機種では最新のiOSを利用できません。
ただしこれもあくまで目安であり、「最新のiOSに非対応=使用するのは危険」というわけではありません。例えば、1つ前のiOS 16についても、2024年8月7日に最新バージョン「iOS 16.7.10」がリリースされており、iPhone 8が対象に含まれています。
このように、古いiOSにしか対応していないiPhoneであっても、iOSのアップデートが継続されているなら、引き続き使用しても問題はないと筆者は考えます。
ですが、アプリによっては「古いiOSはサポート対象外」として使用不可になることもありますので、「最新のiOSを利用できるiPhone」を目安とするのがいいと思います。
買い替えを検討するべきサイン4選
ここからは、iPhoneを買い替えるタイミングを判断する際に考慮すべきポイントをご紹介します。以下に取り上げた項目に該当する場合は、買い替えを検討してもいいかもしれません。■パフォーマンスの低下
アプリの動作が遅くなったり、頻繁にクラッシュするようになった場合、新しいモデルを検討するタイミングです。
ただし、この場合はiPhoneを初期化することで改善される可能性もあります。買い替える前に、一度初期化をトライしてみるといいでしょう。
■バッテリーの持ちが悪い
バッテリーの劣化により、1日充電が持たなくなった場合は、iPhoneの買い替えを検討してもいいでしょう。
ただしiPhoneは、有償によるバッテリー交換サービスを実施しています。モデルによって価格が異なりますが、おおよそ1万1200〜1万5800円となっています。iPhoneを買い替えるよりは安いので、使用しているモデルの機能やパフォーマンスに不満がないのであれば、バッテリーの交換を検討してもいいと思います。
■ストレージが不足している
何度もデータを整理しても、常にストレージ不足に悩まされる場合、より大容量のモデルへの買い替えを検討する時期かもしれません。
■カメラの性能に不満がある
iPhoneを買い替える大きな目的の1つに「カメラ性能の向上」が挙げられるでしょう。iPhoneは基本的に、新しいモデルのほうがきれいな写真・動画を撮影できます。
いまのiPhoneよりも、もっと高画質な映像を撮りたいと感じているなら、新しいiPhoneを検討してもいいかもしれません。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
(文:ばんか)