iPhone 16の新ボタン「カメラコントロール」、どうせならTouch IDも搭載してほしかった?

2024年9月13日(金)14時10分 ITmedia Mobile

iPhone 16シリーズに初搭載されるカメラコントロール

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 iPhone 16シリーズは、本体の右側面に「カメラコントロール」というボタンが新設されました。カメラ関連機能の操作が独立して行えるものですが、単なるシャッターボタンではありません。感圧センサーやハプティックフィードバックを活用し、ボタンを押し込んだような感触を再現しています。
 そんな複雑な機構を搭載していることから、発表直後から「Touch ID(指紋センサー)も内蔵してほしかった」といった声も少なくないようです。
●採用機種が減りつつある「Touch ID」
 Touch IDは、iPhone 8やiPhone SEといったホームボタン付きiPhoneで採用されている指紋認証機能です。iPhone Xをはじめとする2017年以降のフルスクリーンiPhoneでは顔認証機能「Face ID」が採用されており、最近の新製品ではiPad AirシリーズやiPad miniシリーズのみ搭載されている状況です。
 Face IDはインカメラ付近にあるTrueDepthカメラ(深度センサー)に顔を向けるだけで認証できるため非常に便利です。他にも、目を開けた状態で画面を見つめた時だけ認証する画面注視認識機能なども備わっており、単なる指紋認証よりもセキュアだと言えるでしょう。
 当初はマスクを装着した状態では使えませんでしたが、コロナ禍による需要増により、iOS 15.4以降を搭載したiPhone 12シリーズ以降のモデルではマスクを装着したままの顔認証にも対応しました。
TrueDepth カメラは、何千もの目に見えないドットを顔の上に投射して解析し、顔の深度マップを作成して、顔の正確なデータを読み取ります。また、顔の赤外線イメージも取り込みます。A11、A12 Bionic、A12X Bionic、A13 Bionic、A14 Bionic、A15 Bionic チップのニューラルエンジンの一部(Secure Enclave の中で保護されています)が、深度マップと赤外線イメージを数学的モデルに変換し、そのモデルを登録済みの顔のデータと照合します。AppleのWebサイトより
 そんないいこと尽くしに思えるFace IDですが、人によっては「うまく顔が認識されない」「顔を向けなくてはいけないのが不便」「指紋認証の方が手軽」といった人も多いようで、現在もXで「カメラコントロール Touch ID」などと検索すると、Touch IDの搭載を望む声が確認できます。
 今回のカメラコントロールは単純なボタンではなく、センサーによる機構であること、そして右手でiPhone 16シリーズを持ったときにちょうど親指があたる配置であることから、Touch IDの再搭載を待ち望む人々から挙がっている「どうせなら指紋センサーとしても使えるようにしてほしかった」という声は理解できなくはありません。
 実際にサムスン電子のGalaxyシリーズやGoogleのPixelシリーズでは、指紋センサーをスワイプして通知パネルを開いたり、閉じたりなど、ジェスチャー機能に対応している機種もあります。
 今だ根強いTouch IDを求める声、あなたはどう思いましたか?

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