Windows 10「Fall Creators Update」が完成 さらに次回アップデートの姿も

10月13日(金)15時0分 ITmedia PC USER

Windows 10 Insider PreviewのBuild 16299.15でウオーターマークが消滅した

写真を拡大

 10月17日に提供が開始されるWindows 10の次期大型アップデート「Fall Creators Update(1709)」が、実質的なRTM(Release To Manufacturing)に到達した。つまり、正式リリース向けのバージョンがついに完成したということだ。

●Fall Creators Updateの最終ビルドは「Build 16299.15」

 米Microsoftによれば、Windows Insider ProgramのFast Ring参加者向けにWindows 10 Insider Preview(for PC)の「Build 16299」を配信したのが9月26日(米国時間)。その後、バグ修正を加えたマイナーアップデート版にあたる「Build 16299.15」を10月2日にFast Ringユーザー向けに、10月4日にはSlow Ringユーザー向けに配信した。これが、実質的なRTMに該当するとみられる。
 以前のレポートでは「Build 16300〜16302付近のビルドがRTM相当」と予想していたが、残念ながら外してしまったようだ。なお、Microsoft自身はWindows 10では「Windows as a Service(WaaS)」コンセプトを掲げている以上、従来のWindows OSにあった「RTMは存在しない」としており、故にOEMやボリュームライセンスユーザー向けの提供形態として「実質的なRTM」のように本稿では表現している。
 直前のビルドまではデスクトップ画面の右下にウオーターマーク(Insider Previewであることを示すマーク)が表示されていたものの、Build 16299.15ではこれが消滅した。過去の経緯から、これは実質的RTMに該当するビルド、あるいはその直前のビルドであることを示している。
 Build 16299.15が実質的RTMに該当するという根拠は、OEM筋からの情報の他、何よりMicrosoft自身がそれを証明する情報を出したことによる。リーク情報の発信で知られるWalkingCatのTwitterアカウントには、「Windows 10 SDKのBuild 16299.15版」を直接ダウンロードするリンクが含まれており、タイミングからみて、これがFall Creators Updateにおける最終版SDKに該当すると考えるのが適当だろう。
 このSDKはFall Creators Update以降を対象にしたWindows 10アプリ開発に必要なもので、10月17日のFall Creators Update正式リリース以降、開発者は同SDKの利用が求められるようになる。

●Skip Aheadにみる2018年春季アップデート「RS4」の姿

 7月末に登場したInsider Previewの「Build 16251」以降、Fast Ring参加者は従来通りの「RS3(Fall Creators Update)」に相当する開発中ビルドの他、「Skip Ahead」の選択によって、「rs_prerelease」と呼ばれる「RS4(Redstone 4)」に該当するビルドの受け取りも可能だ。RS4とは、Fall Creators Updateの次に予定されている大型アップデートで、2018年3月ごろの一般公開を目指している。
 Skip Aheadに進んだユーザーはもうRS3に相当するビルドを受け取ることができなくなったのは既報の通りだが、こちらにも新しい動きが出てきた。分岐当初、このrs_prereleaseは内部の微修正が中心で新機能に相当するものの追加はなかったが、9月に突入するとビルド番号が一気に17000番台まで跳び、9月27日には「Build 17004」がリリースされたのだ。
 開発中のWindows 10ビルド番号が確認できる非公式サイトのBuildFeedによれば、10月13日時点でCanary向け(内部向け)には既に「Build 17015.1000」がリリースされており、Fall Creators Updateの一般向けリリースを待たずしてRS4相当のバージョンの開発が活発化している様子が分かる。
 以前にもレポートしたように、5月に開催された開発者向けイベント「Build 2017」で発表された目玉機能の幾つかはFall Creators Updateのタイミングに実装が間に合わず、次のRS4での搭載になる。
 米Microsoftのジョー・ベルフィオーレ氏によれば、過去の環境に戻って作業をやり直せる「タイムライン」と、デバイス間をまたいだコピー&ペーストが可能になる「クラウドクリップボード」の機能は、Fall Creators Updateリリース直後のInsider Previewにまず搭載し、テストを実行していくという。
 このうちクラウドクリップボードについては、Build 17004のタイミングで実際に機能を利用できたというレポートが米Thurrott.comに掲載された。この時点ではまだMicrosoft Graphとの連携ができず、機能限定ではあるものの、その動作の一端は知ることができる。
 「Win」+「V」キーでクラウドクリップボードの操作パネルを呼び出すと、過去のコピー履歴が一覧表示され、この中のテキストやファイルを自在に取り出せるという。一部のアイテムには「雲」マークのアイコンが表示されるが、これは当該のファイルがローカルPC上にないことを示している。これもペースト動作を行うことで、クラウド上から引き出せるようだ。
 もっとも、Build 17004の段階では正式に実装されたものではなく、クリップボード履歴の編集や削除ができないといった問題もある。今後2017年末に向けてInsider Previewがアップデートされていく中で、ユーザーからのフィードバックを得て、徐々に変更が加えられていくとみられる。
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

ITmedia PC USER

この記事が気に入ったらいいね!しよう

Windows 10をもっと詳しく

PUSH通知

緊急速報ニュース

緊急度や重要度の高いニュースが発生した際にすぐにプッシュ通知を送ります。
通知設定一覧からいつでも解除ができますのでお気軽にご登録ください。

通知設定一覧

BIGLOBE
トップへ