NTT Com、GPUサーバ向け超高発熱対応データセンター環境

10月17日(水)19時12分 マイナビニュース

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は10月16日、同社の「東京第8データセンター」に国内で初めてという最大発熱量30kW/ラックに対応しつつ冗長性を確保した空調システムを導入することで、これまで不可能だったGPUサーバのラックへのフル搭載が可能な環境を実現すると発表した。

同社はこの環境の提供を同データセンターの一部で2018年度第4四半期に開始し、需要に応じて順次拡大していく予定。

同社によると、一般的なデータセンターのラックは通常のサーバの発熱量である4〜10kW/ラック程度を想定した設計になっているといい、例えば1台で3kW程度の高発熱型のGPUサーバは、1ラック内のスペースに十分な空きがあっても実質2〜3台しか設置できなかったという。

今回、新に超高発熱機器の冷却が可能な高信頼空調システムを導入したことにより、GPUサーバのラックへの高密度設置を可能にしたとしている。

特徴として同社は、超高発熱のGPUサーバへの対応、冗長性を確保した高信頼の空調設計、優れたネットワーク環境の3点を挙げる。

超高発熱のGPUサーバへの対応に関しては、ラックの背面扉に屋外冷却設備で作った冷水を循環させて冷却する方式(リアドア型)を採用し、最大30kW/ラックまでの発熱に対応した環境を提供するという。

これにより、GPUサーバのラックへの収容効率が高まりラック利用数の節減が可能になることから、ユーザー企業の運用コストの削減に加えて、GPUサーバ機器間を低遅延で接続することで、より高性能なパフォーマンスを発揮可能になるとしている。

空調設計については、同空調システムは、UPS(無停電電源装置)や非常用発電装置を利用することで、24時間365日無停止で安定した能力を発揮するという。

また、リアドア型の課題にも対処した国内初という気流設計により空調能力の冗長性を確保し、信頼性を向上したとしている。

リアドア型の冷却方式では、万一空調機が故障した場合は排熱がラック内にこもりサーバ機器に障害が生じることが懸念されるが、同空調システムでは、複数の空調機を互いに向い合せて配置し、正常機から排出する冷気を故障機から排出する高熱と混合して温度を下げる空間を設けるという。これにより、空調機が1台故障した場合でもシステム全体で十分な冷却を維持できるような冗長性を確保するとしている。

さらに、漏水によるリスクを抑えるため、冷却水の配管は防水加工を施した二重床下に設置し、漏水センサーによる監視を行うなど、徹底して信頼性を高めた設計を行っているという。

ネットワーク環境に関しては、同データセンターは、同社のデータセンターサービスブランドである「Nexcenter」が定めるグローバルで統一化した厳格な設備・運用基準に準拠しているといい、電力・空調・通信設備の冗長化や充実したセキュリティ対策を行っているという。

また、高品質・高信頼という同社の各種ネットワークサービスを低コストでタイムリーに利用できるとしている。

例えば、首都圏や近畿圏で提供中の同社の主要データセンター間を繋ぐ最大10Gbpsの大容量・高速・セキュアネットワークを備えているといい、高品質かつ業界最安レベルの価格で利用可能という。

これらのネットワークで同社の国内外のデータセンターを接続することで、データ処理の地域分散、外部ストレージやクラウドとの連携、バックアップサイトの構築などが容易に実現できる、シームレスなGPUインフラを構築できるとしている。

今後は、ユーザー企業のニーズに応じて、コールドプレート方式や液浸方式など、消費電力を大幅に削減し、より効率的な冷却を可能とするという、多様な次世代空調方式の導入も検討していくとのこと。

さらに同社は、データセンターサービスに加えて、国内最大規模という1500を越えるGPUサーバの運用実績を生かしたマネージドサービス、大規模GPUクラスタ利用に必要という100Gbpsを超える超高速なクラスタ間ネットワークサービスやストレージサービスを包括的に提供していくとしている。

マイナビニュース

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