三菱電機が専門知識不要で導入可能な加工診断ツールを初公開 - JIMTOF2024

2024年11月6日(水)6時31分 マイナビニュース


11月5日から10日までの6日間にわたって東京ビッグサイトにて開催されている「JIMTOF2024 第32回日本国際工作機械見本市」で、三菱電機は、「Automating the World - 絶えまない進化を、あなたのものづくりへ」をコンセプトとしたブースを出展。熟練者のノウハウを必要としない簡単なセットアップで、工作機械の異常や摩耗などを検知する加工診断ツール「NC MachiningAID」を初公開している。
○独自AI技術「Maisart」搭載の最新加工機を紹介
ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークと領域を問わずさまざまなFA(ファクトリーオートメーション)製品を展開する三菱電機は、“ものづくりの総合見本市”とも呼ばれるJIMTOFには毎度出展。今回は前出のコンセプトのもと、製品ライフサイクルへの価値提供拡大を達成するための製品や事例を紹介しているという。
特に昨今ものづくり現場における悩みの種となっているのが、労働力不足の問題だ。少子高齢化が深刻な社会課題となる中、製造業における人手・後継者不足の問題は切迫しており、特に長年培われたノウハウに依存した技術や作業の継承は喫緊の課題となっている。そこで今回のブースでは、熟練者不足の問題を解決するためのソリューションとして、三菱電機独自のAI技術ブランド「Maisart」を搭載した2つの加工機が展示されている。
緒高精度油加工液仕様ワイヤ放電加工機の「MX600」は、電子部品や自動車の駆動系など高い加工精度が要求される領域をターゲットに、長時間の稼働でも安定した精度での加工を実現する装置。直近の製品リニューアルにより、制御装置を最新の「D-CUBES」に置き換えるとともにMaisartも搭載することにより、操作性の向上はもちろん、より高品位かつ高精度な加工を安定的に実現するという。
また高精度型彫放電加工機「SV-Pシリーズ」もMaisartの搭載により加工精度が向上した製品の1つ。今回ブースに展示された「SV12P 半導体パッケージ仕様」では、非常に高い精度が必要な半導体部品への要求を満たすため高品位梨地面仕上回路を新たに開発し、高品位梨地面を実現したとする。また半導体封止金型専用の加工条件も搭載しており、加工ノウハウを有していない作業者でも簡単に高品位な加工面を実現できるとしている。
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