新Edgeは2020年1月15日に登場 - 阿久津良和のWindows Weekly Report

11月11日(月)10時40分 マイナビニュース

年次カンファレンスの1つに数えられる「Microsoft Ignite 2019」では、Azure ArcやMicrosoft FlowにRPA機能を追加したPower Automateに注目が集まるものの、初日のVision KeyNoteでは新Microsoft Edgeブラウザーに関する情報も披露した。

年次カンファレンスの1つに数えられる「Microsoft Ignite 2019」では、Azure ArcやMicrosoft FlowにRPA機能を追加したPower Automateに注目が集まるものの、初日のVision KeyNoteでは新Microsoft Edgeブラウザー(以下、Edge)に関する情報も披露した。

現行EdgeとChromium技術を用いる新Edge、パフォーマンスをBrowserbench.orgのSpeedometer 2.0で比較すると約2倍の開きがあり(新Edgeが高速)、HTML5testによるWebブラウザー評価は同等の535ポイント。Microsoftは「世界クラスのパフォーマンスを実現した」(同社CVP, Modern Life, Search and Devices, Yusuf Mehdi氏)と語る。

新Edgeではほかにも、Microsoft Graphを使った情報提供や新たな追跡防止機能、コレクション機能をアピールするMicrosoftだが、米国時間2019年11月4日からBetaチャネルを公開し、RC(出荷候補版)となるベータ79の提供を開始した。合わせて、GA(一般提供版)を2020年1月15日にリリースすることも明らかにしている。

早い時期からCanaryチャネルで新Edgeを試用してきた筆者としては、GA版を迎える日が楽しみな一方、気になるのが提供方法だ。Windows 10 20H1に同梱する形で提供すると思われたが、単独アップデートの可能性が高まった。Microsoftの公式ブログでも触れていないため推測ではあるが、Microsoft Storeによる配布を選択するだろう。法人向けには、Microsoftソリューションの社内展開を容易にするMicrosoft FastTrackを拡張し、対応に当たる。

さて、Google Chromeのユーザーは新Edgeに移行すべきだろうか。現時点では「No」だろう。正式リリース版ではないことが一番の理由だとして、開発版を積極的に使うアグレッシブなユーザーにとっても、現時点の新Edgeで同期機能が完全に実装されていないのは痛いところ。新Edgeの「お気に入り」や「設定」、「パスワード」は同期対象だが(Microsoftアカウント使用)、「拡張機能」の同期は今後の実装となっている。1台のPCで新Edgeを試験的に使うだけならよいとして、メインブラウザーを乗り換えようとしたとき、複数のPCで拡張機能のインストールと設定をするのは少々骨が折れる。

AAD(Azure Active Directory)アカウントの環境でも注意が必要だ。Microsoftはコミュニティーページで新Edgeの同期方法を解説しており、その中でAAD(Azure Active Directory)アカウント使用時に同期を有効にするには、AADの「PREMIUM P1」といった有償版が必要と述べている。

現段階の新Edgeは、PCプラットフォームでの完成を待つ段階だ。PCやスマートフォンを使い分けるのが当然の時代、Windows 10、iOS、Androidでなるべく同じユーザー体験を得られるようになってほしい。iOSやAndroid用となるモバイル版EdgeもMicrosoft Edge Insider Channelsとの同期にとどまっている。正式リリース前に気の早い話だが、新Edgeの開発が進むことで、こうした課題も順次解決していくだろう。

阿久津良和(Cactus)

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