iPhone 12 miniレビュー:ミニサイズが最高だけど、バッテリーもミニすぎる

11月24日(火)22時0分 GIZMODO


Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
ミニサイズゆえの良きところ、悪しきところ。
2007年に初代モデルが発売されて以来、Apple(アップル)が毎年革新を重ね続けてきているスマートフォン界の風雲児「iPhone 」。今年のiPhone 12シリーズは4モデルあってスペックもさまざまですが、米GizmodoのCaitlin McGarry記者がそのすべてをレビューし、どんなユーザーにどのモデルがおすすめかを考察しています。
レビューの4番手となったiPhone 12 miniは、彼女好みのコンパクトサイズ。では高評価なのかと思いきや、バッテリーの持ちの悪さから手放しでは喜べないという結論にいたっています。
ちなみに訳者もiPhone 12 miniを愛用していますが、Caitlin記者ほどバッテリーの減りに悩まされていません。使用量も一因でしょうが、もしかしたら日本とアメリカ(Caitlin記者は米ロサンゼルス在住)とでネットワーク環境が違うのもバッテリーの消費具合に影響しているのかも?
5Gネットワークに接続している時間が長いとバッテリーの消費も激しくなります。なので、5Gプランに加入していない人、そもそも5Gのホットスポットなんて近所にないし! という人は、音声通話とデータ通信において4Gのみ使うよう設定しなおせば、バッテリーがもっと長持ちするのでは。
前置きがたいへん長くなりましたが、以下Caitlin記者のレビューをどうぞ。
去る4月にAppleが第2世代iPhone SEを発表したとき、これはお値打ちものだ! と飛びつきました。でもSEのレビューでも書いたとおり、よく考えてみたら私が本当に求めていたのはベゼルレスで、ちっちゃくて、優秀なカメラ機能つき、指紋認証センサーつきの4万円ちょいで買えるiPhone…そう、ちょうどiPhone 12 miniみたいなモデルだったんです。
今回Appleが打ち出してきたiPhone 12 miniは、そんな私の願いのいくつかを叶えてくれました。でも、もうちょっとがんばってほしいところも見えてきました。
まずはやはりサイズ。miniのサイズ感、完璧です。これまでは小柄で手の小さい私も仕方なくデカいスマホを使い続けてきましたが、やっぱり5.4インチディスプレイ(ボディの長辺131.5mm)のminiはほかのどのスマホよりも使いやすい。iPhone 12 Pro Maxのデカさなんてもってのほか!
そしてカメラ機能はもっと大きなiPhone 12とも同格で、なかなか高性能です。
でも4万円ちょいでは買えませんし(これはそもそも無茶振りでしたね)、指紋認証センサーもなし。そして、バッテリーが短命という欠点も抱えています。手になじむ使いやすさはあれど、ほかのiPhone 12モデルのほうが魅力的に感じられました。
iPhone 12 mini
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これはなに:AppleのiPhone 12のなかで一番小さいモデル。
価格:7万4800円(税別)〜。
好きなところ:完璧なサイズ。頼りがいのあるカメラ。キビキビとした動作。
好きじゃないところ:バッテリーが短命。超広角レンズの代わりに望遠レンズがついていたらよかったのに。
これでiPhone 12のレビューはすべて出揃いました。iPhone 12についてはこちら、iPhone 12 Proはこちら、iPhone 12 Pro Maxはこちらからどうぞ。
4モデルには共通点がたくさんあります。5Gについては既述のとおり(通常ギガビットLTEよりちょっと速いぐらいで、ホットスポットを探し当てるのには一苦労!)。AppleのA14 Bionicチップについても(今あるスマホの中では最速!)、MagSafeについても(まあ…こんなもんでしょう!)、そして過去に回帰した角ばったデザイン(すばらしい!)についても、これまでいろいろと述べてきました。
サイズ:ミニさ加減が最高そして、今回4モデルの締めくくりとしてレビューしたのがiPhone 12 miniです。私のレビュー史上、最高にかわいいスマホだと断言しましょう。2年前になぜか私のハートをわしづかみにしたSONYのXperia Z2 Compactという小さなAndroidスマホよりもキュート。たとえるならば、12 miniは大学院で修士号を修めていながらも高校のときからぜんぜん変わっていない友達みたい。高度でありながら、あどけない。そんなところにとても共感できます。
iPhone 12シリーズの中で一番大きなPro Maxからminiに持ち替えたところ、その差は歴然。miniがあまりにも手になじむので、ケースなしで使えたほど。iPhoneをケースなしで使うなんて初めてでした。それに、ほかのiPhone 12モデルと同じように前面にCeramic Shieldガラスを使用しているので、落としても画面がバッキバキになりづらいかなと思ったりも。

ついに、片手に収まるちいさなスマホ。
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

miniにはiPhone 12とまったく同じデュアルカメラシステムが搭載されています
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone 12 miniとiPhone 12のケースはアルミ製。ProとPro Maxはステンレススチールのフレームで覆われています
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

おなじみLightningポート…
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

ちっちゃくて超かわいいスマホです。
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
ミニサイズの代償は、ちいさくなった画面サイズです。その点、Pro Maxなら広々使える6.7インチディスプレイなので移動中に仕事だってサクサクこなせますけど、やはり大きすぎて服のポケットに収まりきらなかったりして、持ち運びに苦労します。となると、たしかにminiはブログを書いたりするのに適したスマホではありませんが、ほかの大きなデバイスを併用すれば問題ないですよね。
そう。すでにおわかりでしょうけれど、私はとにかくminiのミニさ加減にすっかり惚れてしまったんです。
カメラ:Proには劣るが、幅広いシーンで威力を発揮ただ、そのミニさゆえに、第2世代iPhone SEのようにカメラの性能が犠牲になるのではと思っていました。ところが、miniにはiPhone 12とまったく同じカメラシステムが備わっています。ということは、メインはそれぞれ1200万画素の広角と超広角レンズの二眼仕様で、どちらもナイトモード、ポートレートモード、Deep Fusionに対応。インカメラは1200万画素のTrueDepthカメラで、こちらもナイトモード、ポートレートモード、Deep Fusionに対応しています。
残念ながら12 miniには望遠レンズがありません。あと、LiDARスキャナもないのでナイトモードポートレート撮影ができません。それでも、ほとんどのシーンですばらしい写真を撮れました。
以下、iPhone 12 miniと第2世代iPhone SE、そしてGoogleのPixel 5で撮った写真をご覧ください。第2世代iPhone SE(1200万画素のシングルカメラ搭載)にはソフトウェアで複数枚の写真を合成してキレイな写真に仕上げるDeep Fusion機能やナイトモード非対応のため、差は歴然。Pixel 5は二眼カメラシステムでナイトモードに対応していますが、ボディが12 miniよりやや大きめです。

iPhone 12 mini
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone SE(第2世代)
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
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Pixel 5
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone 12 mini
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
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iPhone SE(第2世代)
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

Pixel 5
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone 12 mini
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone SE(第2世代)
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

Pixel 5
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
12 miniのメインカメラで撮ると驚くほど自然な発色に仕上がります。SEよりも色とディテールが勝るのは、Deep Fusionの画像処理のおかげ。Pixel 5の絵が好みという人もいると思いますが、私からすると色がちょっとドラマチックすぎるかな。特に夜間にオレンジの木を撮った画像を見比べていただければと思います。
さらに、Pixel 5とiPhone SEのどちらもが完全に12 miniに及ばなかったのは暗所でのポートレート撮影でした。

iPhone 12 mini
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone SE(第二世代)
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

Pixel 5
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone 12 Pro Max
Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
12 miniにはLiDARスキャナが搭載されていないので、基本的にナイトポートレート撮影は不得意です。光が足りないと被写体の背景をぼかしてくれませんが、それでもブレたり、のっぺりしてしまうSEとPixel 5に比べると断然キレイに写してくれますね。しかしながら、夜間のポートレート撮影を重視する人は迷わずiPhone 12 ProかPro Maxを買うべきです。
というわけで、ProやPro Maxのレベルにこそは満たないけど、12 miniは大概のシチュエーションにおいて威力を発揮してくれる頼もしいカメラだということがおわかりになると思います。ほんの半年前にローンチされたiPhone SEと比べると、飛躍的な進化ですね。
バッテリー寿命:最大のネック続いて、小さいスマホ好きの私がこれだけたくさんのメリットを挙げておきながら、iPhone 12 miniの最大の弱点がバッテリー寿命であることををご報告します。
動画連続再生テストでは11時間20分を絞り出しましたが、同テストをiPhone 12で行なった場合は+3時間、iPhone Pro Maxで行った場合は+5時間11分もバッテリーが持ちました。これは、正直言ってイタい。おそらく12 miniのバッテリーが2,227mAhしかないのに対して、iPhone 12のバッテリーは2,815mAh、iPhone Pro Maxは3,687mAhだからだと推察できます。
テスト以外にも通常使用で感じたバッテリーの持ちは…残念ながらあまり芳しくありませんでした。たとえば、通常よりもちょっと使用量が多かった(グループチャットが盛り上がりを見せた)ある日のこと、夕飯を食べ終えた頃にはバッテリー残量がわずか10%にまでダウン。うーん、一般と比べてヘビーユーザーなんでしょうか、私?

Photo: Caitlin McGarry/Gizmodo US
でも、私がスマホを使うときといったらメールして、LINEして、音楽やポッドキャストを再生して、Instagramを一通り閲覧して、Twitterをチェックするぐらい。皆さんもそんなかんじですよね? こういう使い方をしても一日中持ってくれるスマホ、夜出かける前に(まあこんなことしばらくはないでしょうけど、笑)わざわざ充電しなくてもいいようなスマホが必要なんです。
Wi-Fi接続のみでこんなにバッテリーの持ちが悪いとなると、今後ミリ波の5Gノード(訳者注:日本では非対応)に接続してギガビット通信を始めたらどんなことになるか。きっと一瞬にして干上がってしまうでしょうね。
iPhone 12 miniのターゲット層に含まれる私としては、このスマホを好きになりたいと思っていました。いいサイズだし、カメラの性能とパフォーマンスのよさを考えたらお値段も手頃です。でも、iPhone 12 miniは私には向いていませんでした。
頻繁に充電しなくてもバッテリーが1日持ってくれるぐらいスマホの使用量がほどほどな人、もしくは常にガッツリ充電池を持ち歩いている人には向いていると思います。それ以外の人は、iPhone 12 ProかPro Maxを買うべきです。
まとめ・ ミニサイズがすばらしい!
・ バッテリーのミニさに耐えられない…。

GIZMODO

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