オシャレな“ぶらり旅”動画が手軽に、2万円の激安動画カメラの意外な実力

11月25日(水)11時55分 マイナビニュース

昨今、Vlog(ビデオブログ)の動画撮影を楽しむ人が増え、「歩きながらきれいな動画を撮影したい」「旅行の際にオシャレな動画を作りたい」といったニーズが高まっています。ふだん、撮影にスマートフォンを使う人が多いかと思いますが、大画面化したスマホを片手で持ちながら撮影するのは難しいうえ、動画の揺れやブレ、傾きも気になってしまいます。

近ごろ人気を集めているのが、揺れや傾きを抑える「ジンバル」(スタビライザー)を搭載したスティック型の動画カメラ。このジャンルは、4万円台で購入できるDJIの製品が独占的な人気を誇っていましたが、2万円前後で購入できる格安の競合製品「Fimi Palm」がシャオミから登場しました。格安でもどれほどの実力を持つのか、どのようにすればオシャレな動画に仕上がるのか、チェックしてみました。

Osmo Pocketよりもコスパに優れるFimi Palm

「Fimi Palm」は、3軸ジンバルを搭載したシャオミブランドの4Kカメラです。国内では2020年春に発売されました。手のひら(Palm)に収まるサイズながら、ブレを抑えつつ水平を保った4K動画が手軽に撮影できるのが特徴。電源ボタンを押せばすぐに起動するので、いざ撮りたいときにポケットからサッと取り出して撮影、という使い方が可能です。

Fimi Palmのバッテリー容量は1,000mAhで、動作時間は240分(1080p / 30fpsで撮影の場合)。機能面では、人間の顔を認識するスマートトラッキングを標準装備しているほか、8倍スローモーション撮影、タイムラプス撮影などにも対応します。専用のスマホアプリ「FIMI PLAY」とWi-Fi接続すれば、カメラの設定や撮影済み写真 / 動画の確認がスマホ上でできます。

パノラマ撮影は1×4、3×3、4×1といったサイズで撮影が可能です。画角に入り切らない雄大な景色や、巨大な建築物を撮影するときに重宝するでしょう。ジョイスティック(5-way Joystick)を使えばカメラを上下左右に振れるほか、最大3倍のデジタルズーム撮影も行えます。ジョイスティックを操作するときに気を付けたいのが、ボタンのクリック音まで映像に記録されてしまうこと。ジョイスティックを使うなら、録音は別途外部マイクを使うなどの工夫が必要になりそうです。

Osmo Pocketシリーズとの違いは?

このジャンルを切り開いたのは、DJIの「Osmo Pocket」(2019年春発売)。この秋には、画質を強化した「DJI Pocket 2」が上位モデルとして追加されました。両者とも、実売価格は4万円台で推移しています。Osmo Pocket兄弟に迫る機能を持ちながら、このFimi Palmの実勢価格は2万円前後と、コスパに優れた製品といえるでしょう。

カタログスペックについて、おもな項目をOsmo Pocket兄弟と比較してみましょう。まず撮影時の画角ですが、Fimi PalmはOsmo Pocketよりもワイドに撮影できる点で優れています。一方で、最大解像度はOsmo Pocket兄弟が4K / 60fpsなのに対し、Fimi Palmは4K / 30fps。滑らかな4K映像の撮影という点ではOsmo Pocket兄弟に軍配が上がります。センサーは、新しいDJI Pocket 2が1/1.7型/64MPの大型&高精細タイプなのに対し、Fimi Palmは1/2.6型/12MPとやや劣ります。

飽きずに見られる動画を撮影するコツを考えてみた

原稿の後半では、ジンバルカメラを使った映像の撮り方を考えていきたいと思います。私自身、まだまだ動画撮影の初心者ですが、これまでも小さな失敗を重ねてきました。例えば、GoPro+ジンバルという装備で旅行したときは、ついカメラをブンブンと左右に振り回して撮影し、目が回るような映像にしてしまいました。またあるときは、カメラを進行方向に向けながらひたすら歩き撮りした結果、何の変化も意外性もない(つまり面白くない)映像を大量に作り出してしまうことに。それ以来、『どうやったら動画の視聴者が飽きずに見続けられるか?』を考えながら撮るようになりました。

人気のVlogを見ていると、皆さんいくつかの特徴的な撮り方をしています。例えば、被写体の周りを回って撮る「旋回撮り」。ただ回って撮るだけですが、背景が流れることで被写体に注目を集めやすくなります。そこで今回、私も旅先で試してみました。

「後ろ向きに歩きながら撮る」というのも、私にとっては目から鱗の撮影方法でした。ただ後ろ向きに歩くだけですが、画面の左右から新しい景色がフレームインしてくる面白い映像になります。観光地の往来は人通りも多いため、なかなか後ろ向きには歩けませんでしたが、京都で法観寺 八坂の塔を背にしながら下り坂を降りるとき、Fimi Palmを肩の上に乗っけて後方を撮影しながら歩いてみました。

このほかにも、「斜め上」や「真横」にカメラを固定して歩き撮る、カメラを逆さにして地面すれすれのアングルから撮る、鳥居をくぐるときに扁額を見上げるようにして撮る、といった方法を試しています。進行方向を撮り続けた映像もありますが、そこは再生スピードを変化させることでアクセントをつけてみました。

これらの撮影のコツを踏まえて仕上げた映像が以下になります。面白い効果は出せているでしょうか。音楽は、YouTubeオーディオ ライブラリのトラックを使用しました。

機材が小さく、周りに撮影していることを意識させないのもメリット

もともと筆者はGoPro+ジンバルによる滑らかな映像が好きで、それ以来、いくつかのジンバル製品を使ってきました。今回試したFimi Palmは手軽で画質も良く、ちょっとした撮影ならコレで充分に役目を果たせるのでは、と感じました。弱点を挙げるなら、暗所に弱いことと、内蔵マイクの感度が低いこと。しかし、2万円前後という価格を考えれば、むしろ出来すぎた製品といえそうです。

街中で動画を撮る場合、個人的にはどうしても人の目が気になります。機材が大きくなればそれだけ注目を浴びますし、周囲に威圧感を与える心配もあります。その点、Fimi Palmなら『いま動画を撮っています!!』という強い自己主張がなく、撮る側としても気が楽です。近所のお散歩や旅行などに持っていくカメラを探していて、筆者と同じような懸念をお持ちであれば、そうした観点からもこのFimi Palmはオススメできるカメラでした。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら

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