ドローンの耳が要救助者を救う - ImPACTの人命救助支援システム

12月8日(金)7時30分 マイナビニュース

東京工業大学(東工大)は12月7日、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジの一環として開発した、ドローン自体の騒音や風などの雑音を抑え、要救助者の声などを検出して迅速な人命救助を支援できるシステムを発表した。

タフ・ロボティクス・チャレンジは、「タフでへこたれないロボット」の開発を目的としたプロジェクト。技術的に高度であっても限られた条件下でしか作業できない"ひ弱"なロボットではなく、災害現場などの緊急性が高く、悪条件な環境での活用が行えるロボットを開発している。

これまで、災害現場では静かに聞き耳を立て、要救助者の居場所を探り当てていた。しかし、道路の寸断などにより緊急車両の通行が困難な場合には、救助現場に近づくことができず、救助までの時間が多くかかってしまうことが課題となっていた。

今回発表されたシステムは大きく分けて、「『HARK』(ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン、京都大学などが開発したマイクロホンアレイを用いたロボット聴覚のオープンソースソフトウェア)を応用したマイクロホンアレイ技術」、「ケーブル1本で接続できる16個のマイクロホンからなるマイクロホンアレイ」、「3次元音源位置推定および地図表示技術の開発」の3つの技術からなるという。

「今回のシステム開発により、人が瓦礫の中にいて見つけにくい場合や、夜間、暗所などのカメラが使えない場所においても、要救助者を発見できるようになる」と中臺氏は語る。
○「声」から救助者の位置を特定

会場では実際に、災害現場を想定したデモンストレーションが実施された。

また、3次元音源位置推定および地図表示技術については、前もって実施されたデモンストレーション時の動画を用いて紹介された。

なお、研究グループに同システムの実用化のめどについて尋ねると、消防庁や防衛省、警察といった災害救助活動に従事する機関の導入計画の問題となるため、まだ明確なものはないという。しかし、すでに一部には同システムの説明を実施しているほか、消防庁がドローンを保有するという情報もあることから、ニーズに応じて導入が期待されると、実用化へ前向きな姿勢が見られた。

マイナビニュース

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