明日5日 西から下り坂 朝は九州南部で大雨 午後は東京23区でも警報級大雪の恐れ
週明け5日(月)は、再び南岸低気圧の影響で西から天気下り坂。朝の通勤・通学の時間帯は、鹿児島や宮崎など九州南部で大雨。午後からは関東甲信で大雪、東京23区でも警報級の大雪の恐れ。早めの備えを。
5日(月) 朝の通勤時間帯 九州南部は大雨に警戒
今日4日(日)の午後は、西日本や東日本の雨や雪は止み、日の差した所もありました。
ただ、天気変化は早く、明日5日(月)は西から再び南岸低気圧が東進する見込みです。
このため、西から天気は下り坂。九州は今夜(4日)から所々で雨となり、日付がかわる頃から活発な雨雲が九州南部にかかる見込みです。雨のピークは、5日(月)朝の通勤通学の時間帯。雷を伴い、1時間に60ミリ以上の非常に激しい雨の降る所があるでしょう。雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨の恐れも。大気の状態が不安定なため、落雷や突風に注意が必要です。
中国・四国も朝から雨で、標高の高い山や峠ではみぞれや湿った雪となるでしょう。近畿や東海は、昼前から雨となりそうです。
5日(月) 帰宅時間帯 東京23区でも警報級の大雪の恐れ
関東甲信は、昼頃から雪や雨となる見込みです。関東南部の平地も降り始めから雪やみぞれの所が多く、6日(火)午前にかけて広い範囲で雪が降る見込みです。雪のピークは5日(月)夜〜6日(火)未明。関東甲信の山沿いを中心に大雪となり、予想より気温が低くなる場合には、東京23区を含めた平地でも警報級の大雪となる可能性があります。
東京23区では、12時間降雪の深さが5センチで「大雪注意報」、12時間降雪の深さ10センチで「大雪警報」が発表されます。
6日(火)午後は次第に止みますが、通勤・通学の時間帯は積雪や路面の凍結に注意が必要です。
東京23区でも積雪の見込み
4日18時から5日18時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
関東地方北部の山地 10センチ
関東地方北部の平地 8センチ
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 10センチ
関東地方南部の平地 4センチ
東京23区 2センチ
甲信地方 15センチ
その後、5日18時から6日18時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
関東地方北部の山地 20から40センチ
関東地方北部の平地 10から20センチ
箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 10から20センチ
関東地方南部の平地 5から10センチ
東京23区 1から5センチ
甲信地方 10から20センチ
東京23区でも積雪となる見込みです。車の運転は、冬用タイヤを装着し、タイヤチェーンを携行するようにしてください。湿った雪が降るため、ビニールハウスなど農業施設の倒壊、架線や電線、樹木への着雪に注意してください。
関東の雪予想は大変難しく、低気圧のコースや降水の強さ、湿度、気温が1℃違うだけでも、雨予想が雪予想にガラッと変わります。雪に慣れていない関東地方では、数センチ積もるだけで、転倒や車のスリップなど大きな影響がでてしまいます。交通機関に影響の出る可能性がありますので、最新の気象情報とともに、交通情報もこまめに確認してください。
慣れない雪 お出かけ前の注意点は?
今回は、東京都心など、普段はあまり雪の降らない所で雪が降り、雪の積もる可能性があります。そこで、お出かけ前に、主に次の点に注意していただきたいと思います。
(1)時間に余裕をもって行動しましょう。歩きなれた道でも、目的地に着くまでは、普段より時間がかかることが予想されます。焦って、急ぎ足になると、転倒する危険性もあります。
(2)滑りにくい靴を用意しましょう。靴底がツルツルしたものや、ヒールの高い靴は、危険です。靴底に溝がついている運動靴や、登山用の靴などがおススメです。
(3)歩き方のポイントを覚えておきましょう。歩幅を小さくして、地面に垂直に足を踏み出し、重心はやや前において、足の裏全体を路面につけて歩きましょう。ゆっくりとペンギンのような歩き方をするのが、おススメです。万が一、滑ってしまったら、尻餅をつくように転ぶと、頭を打ちにくくなります。
(4)両手をあけておきましょう。リュックや肩掛けカバンなどを選び、可能なら、傘を持つのも避けましょう。両手を出していれば、転んだ時でも、顔や頭を守ることができます。
慣れない雪 注意する場所は?
雪道を歩く時に転倒しないように、特に次のような場所は注意してください。
1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。
2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。
3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。
4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。
転倒事故を防ぐためにも、いつもより時間に余裕をもってお出かけください。
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