二つの熱帯低気圧の動向は? お盆休みにかけてゲリラ豪雨と猛烈な暑さに要注意
沖縄の南と小笠原諸島付近にはそれぞれ熱帯低気圧があり、今後の動向に注意。本州付近はお盆休みにかけても夏空がなかなか安定せず、局地的に雨雲や雷雲が発達するでしょう。九州から東海を中心に猛暑日が続き、体温を超えるような極端な暑さにも注意が必要です。
二つの熱帯低気圧 それぞれの動きと影響は?
今日6日(火)午後3時現在、沖縄の南に熱帯低気圧があり、ほとんど停滞しています。沖縄周辺では大気の状態が非常に不安定になっており、所々に発達した雨雲や雷雲がみられます。
この熱帯低気圧は明日7日(水)朝にかけて先島諸島付近に進むでしょう。今後もあまり発達しないものの、動きが遅く、8日(木)にかけて先島諸島付近にとどまる見込みです。先島諸島では8日(木)頃にかけて雨の降りやすい状態が続くでしょう。
一方、小笠原諸島付近に別の熱帯低気圧があり、ほとんど停滞しています。
こちらはやや発達しながらさらに北上する見込みです。台風まで発達するかはまだ微妙ですが、8日(木)から9日(金)頃にかけて関東の東海上を北上する可能性があります。関東周辺に直接的な影響はないものの、雨雲を発達させるひとつの要因となることも考えられます。今後の動向に注意が必要です。
お盆休み前半にかけての天気
九州から東北では明日7日(水)も、湿った空気や上空の寒気の影響などで大気の非常に不安定な状態が続きます。
西日本を中心に晴れて猛烈な暑さとなりますが、昼頃からは雨雲や雷雲が発達するでしょう。局地的な非常に激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風に注意が必要です。
お盆休み前半にかけても夏空は安定せず、九州から東海は晴れマークが続くものの、天気急変の可能性があります。関東や東北周辺は特に湿った空気の影響を受けやすく、傘が必要な日が多くなりそうです。北海道は9日(金)は雨が降りますが、その後は晴れる日が多い見込みです。
九州から東海を中心とした「酷暑」はまだまだ続くでしょう。今日、近畿と東海地方には「高温に関する地方気象情報」がそれぞれ発表されました。13日(火)にかけても猛暑日の続く所が多くなりそうです。連日のように体温以上の高温が観測されることも考えられ、引き続き万全な熱中症対策が欠かせません。
また、夜間の寝苦しさも続くでしょう。湿度の高さも熱中症の一因となります。室内では気温だけでなく湿度も上手に調整しながら、昼夜を問わず涼しくしてお過ごしください。
お盆休み後半の天気
お盆休み後半も、九州から近畿は晴れる日が多いですが、東海は雨が降りやすくなるでしょう。関東も16日(金)頃にかけて雨雲がかかりやすいものの、日差しの届く日が多い見込みです。東北や北海道は雲が増える日もありますが、度々日差しが届きそうです。
猛烈な暑さはなかなか収まらず、九州から東海は引き続き猛暑日の所が多いでしょう。お盆休み期間中、屋外のレジャーを楽しむ方も多いと思いますが、できる限りの熱中症対策を行い、体調がすぐれないときは無理をせず、涼しい場所で休むようにしてください。
山・海・川のレジャーの注意点は
お盆休みにかけても屋外のレジャーは天気の急変に注意が必要です。
山では雷雨の危険があるため、事前に気象情報を確認のうえ、山に入るか慎重に判断をして下さい。
万が一に備えて、避難できる山小屋の位置なども事前に把握しておきましょう。
海でも落雷は感電の恐れが高く、非常に危険です。
少しでも雷の音がしたら、すぐに海から上がって車や頑丈な建物に避難しましょう。
川では、晴れていても上流部の大雨で水位が急に高くなることがあります。
中州には入らず、テントを張る際は川から十分に距離をとりましょう。
最新の雨雲レーダーを確認して、上流部も含めた実況や今後の予想を確認しましょう。
あると便利 熱中症対策グッズ
夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
(熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。)
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