紛争続くコンゴ民主共和国で支援に取り組む国際NGOが広島原爆の日にあわせて意見表明

PR TIMES2024年8月6日(火)16時16分
~広島とコンゴをつなぐ「負の遺産」:紛争鉱物問題と「忘れられた紛争」への警鐘~

広島原爆投下から79年を迎える本日、認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)は、広島とコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)を繋ぐ歴史的事実と、コンゴで今も続く「忘れられた紛争」の実態について警鐘を鳴らし、紛争鉱物問題への取り組み強化と、平和構築に向けた国際社会の積極的な関与を求めます。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/161/29166-161-725f8040898aa1790d06d0b7c994ae00-1024x768.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
 広島への原子爆弾投下から79年を迎えるにあたり、テラ・ルネッサンスは、原爆の犠牲となられた方々に心から哀悼の意を表します。そして、今なお後遺症に苦しむ被爆者の方々に、深くお見舞い申し上げます。また、この日にあたり、私たちは、広島に投下された原子爆弾に使用されたウラン鉱石の多くがコンゴから採掘されたという歴史的事実を重く受け止め、両国の間に存在する複雑な歴史的関係について改めて深く考えます。同時に、コンゴで今もなお続く紛争と、それに伴う人道危機に深い憂慮の念を表します。
忘れられた紛争 
 広島に投下された原子爆弾に使用されたウラン鉱石の多くは、コンゴのシンコロブエ鉱山から採掘されたものです。この事実は、原爆が投下された日本と、紛争が続くコンゴに、戦争という共通の関係が過去からあったことを示すものです。
 現在もコンゴは長年続く紛争に苦しみ続けています。東部地域を中心に、武装勢力による暴力行為が蔓延し、多くの住民が犠牲になっています。テラ・ルネッサンスの活動地の一つである南キブ州では、人口の42%が食料不足に陥り、紛争による直接的な被害だけでなく、マラリアの蔓延や治安の悪化や女性に対する暴力も深刻です。このように紛争が長期化し、人道危機が繰り返されているにも関わらず、国際社会からの関心は薄れ、「忘れられた紛争」と呼ばれています。
紛争鉱物と私たちの繋がり
 コンゴの紛争の背景には豊富な鉱物資源の存在があります。金やスズ、タンタルやタングステンといいった鉱物は、私たちの生活に欠かせないスマートフォンやパソコンなどの電子機器に使用されています。これらの鉱物がコンゴで紛争を続ける武装勢力の資金源になっていることから、「紛争鉱物」と呼ばれています。私たちが日常的に使用する製品が、遠く離れた地での紛争を助長している可能性があるのです。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/161/29166-161-7445cf2c27ddedf345ea9e6e0ad759d4-2128x1416.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]レアメタル採掘の様子[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/161/29166-161-437b7c3306bba84e3c22dcb53863478c-358x243.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]採掘されたレアメタル
テラ・ルネッサンスコンゴでの活動
 テラ・ルネッサンスは2007年からコンゴで紛争の影響を受けた人々の支援活動を実施しています。紛争の影響を受ける人々の「命」と「暮らし」を守ることを目的に、人道支援と自立支援の両軸で支援を実施しています。これまで700名以上の元こども兵や孤児、性的暴力の被害を受けた女性や最貧困層住民の支援、また国連開発計画との協働プロジェクトなどを実施してきました。
 同時に鉱物資源への依存を減らすための企業との協働や国際的な仕組みづくりのための政策提言にも取り組んでいます。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/161/29166-161-7123aba17c1a1fefd6fbcd9cdf173fba-1280x868.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]洋裁訓練を受ける受益者[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/161/29166-161-1a55ae3d23ce1e5aa64e09618fe0d5e1-3456x2304.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]溶接訓練を受ける受益者

テラ・ルネッサンスは、8月6日を機に、以下のことを訴えます。

1.コンゴの紛争と人道危機への関心を高めること: 日本政府および国際社会は、コンゴの平和と安定のために、より積極的な役割を果たすべきです。

2.紛争鉱物の問題への取り組みを強化すること: 企業は、サプライチェーンにおける紛争鉱物の使用を排除し、責任ある調達を推進する必要があります。消費者も、製品の背景にある問題を意識し、倫理的な消費行動を選択する必要があります。

3.歴史の教訓を活かすこと: 広島・長崎の悲劇を繰り返さないためにも、紛争の根本原因に対処し、平和構築に向けた努力を続ける必要があります。

 テラ・ルネッサンスは、今後も、コンゴの紛争被害者への支援活動を継続するとともに、紛争の解決と平和構築に向けて、国内外で積極的に活動していきます。

■ この件に関するお問い合わせ(取材)について
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
電 話:075-741-8786 / 問い合わせフォーム:https://forms.gle/1pXJTLAaGfNeoSA46


認定NPO法人テラ・ルネッサンスについて
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/29166/161/29166-161-97f7c4706119d252062d14b9f6b4ec75-2000x445.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]認定NPO法人テラ・ルネッサンス
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。

名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など

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